北京
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李克強総理は現地時間9日午前、東京・元赤坂の迎賓館で、日本の安倍晋三首相、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と共に、第7回中日韓サミットに出席し、3カ国協力や地域問題と国際問題について意見を交わしました。
李総理は、「中日韓による、世界の3大経済体としての協力強化は、3カ国の発展にとって必要なことであると同時に、この地域の各国や国際社会から期待されていることでもある。3カ国はチャンスを掴み、利益の融合を拡大させ、地域の恒久平和と共同繁栄を推進していくべきだ」と指摘しました。
その上で、「第1に、政治的相互信頼を積み重ね、良好なムードを作り上げていく。第2に、自由貿易を共同で擁護し、地域経済の一体化を推進していく。第3に、『中日韓+X』モデルを構築し、地域の持続可能な発展を促進していく。第4に、人的交流を深化させ、民意の基盤を強固にしていく。第5に、技術イノベーションを奨励し、貧困削減、環境保護、災害対策などを推し進め、グローバルな包括的成長を促進していく」と5つの提案をしています。
李総理はまた、「中日韓3カ国は共に努力し、人類の運命共同体の構築を推進し、恒久平和、普遍的安全、共同繁栄の、開放的で包括的、かつクリーンで麗しいアジアと世界を、共に作り上げていく。朝鮮半島の非核化を実現させ、対話による解決という方針を堅持し、半島問題を政治的に解決することで、この地域の恒久平和を実現するために積極的な貢献をしていく。また、『一帯一路』について共に相談し、構築し、共有することで、政策面の意思疎通と協調を一層強化し、3カ国の企業協力を導いていく」と強調しました。
安倍首相は、「この3カ国は世界でも主要な貿易国家であり、自由貿易と市場開放を支持している。21世紀に見合った、高い基準の貿易ルールを打ち出すべきだ」と述べ、人的交流の分野については、「3カ国でのオリンピックとパラリンピックの開催を契機に、人的往来を推進していく。また、教育や観光分野での協力を強化し、地域がより開放的で包括的な方向へ向けて発展するよう促進していく」と示しました。
さらに、「日本は南北首脳会談の成功に祝賀の意を表し、『板門店宣言』で完全なる非核化が約束されたことを賞賛する。また、中国が半島問題で払ってきた、不断の努力に敬意を表す。日中韓3カ国は国際社会と協力して半島の非核化プロセスを推し進めるべきだ」と述べました。
文大統領は、「3カ国は分かつことのできない協力パートナーである。今後もサミットを定期的に開催し、制度化し、メカニズムとしていきたい。南北首脳会談は半島の非核化と平和、安定を実現するための良好な基礎を定めた。そして、中日両国は半島非核化の方針を堅持し、南北会談を支持し、会談の成功に力を注いだ。半島の平和実現のプロセスでは、中日両国の存在が不可欠だ。朝鮮半島と北東アジアは、必ずや平和と繁栄を迎えるだろう」と語りました。(玉華、謙)