マルクス記念図書館がマルクス生誕200周年を記念＝ロンドン

　5月5日は思想家のカール・マルクス生誕200周年の記念日です。マルクスの第二の故郷である英ロンドンのマルクス記念図書館では、5月1日のメーデー期間中、特別イベントが行われ、人類に貴重な思想を残し、歴史のプロセスを変えたカール・マルクスを記念しました。

　マルクス記念図書館には80年以上の歴史があり、設立からこれまで、イギリスにおけるマルクス主義の普及、労働者運動の歴史および社会思想のイギリス、そして世界規模での普及に取り組んでいます。同図書館で3年半勤務してきたジャンプ館長は、「図書館が所蔵する本や雑誌は約6万冊あり、その内容はマルクス主義、平和運動、スペインの内戦、ロシアの十月革命などに及んでいる。マルクスの生誕200周年を記念するため、今年は『マルクス200』と題する一連の記念イベントを行う予定で、5月1日のイベントは、その一環だ」と紹介しました。

　図書館の運営は30人近くのボランティアによって行われています。政府の財政予算はないため、図書館の運営は義捐金と会費で成り立っています。

　ボランティアを行っているのは学生スタッフのほか、無料で講座を実施する大学教授、歴史専門家などです。ボランティアたちは信念を守り、マルクス関連の歴史資料の保護や、マルクス主義の継承に取り組んでいます。（殷、謙）