中国で数年間仕事しているフさんは、職場の仲間だけでなく、多くの中国人の友たちを作りました。別の民間組織に勤めている宋慶華さんはその一人です。宋さんはとても明るくて、フさんよりずっと年上の女性です。フさんは、恋愛の悩みをも含めて何か困ることがある時、よく宋さんに相談に乗ってもらいます。宋さんはフさんのことを次のように話しました。
「初対面の印象は、『中国語が上手ですね』でした。まったく問題なくコミュニケーションできるのですね。フさんは外国人ですけど、中国のことにすごく関心が高いです。ドイツ人はまじめだと言われますが、そのとおり、フさんは仕事でそんな人です。それにとても熱心です」
北京にいる間、町の中は早いスピードで発展していることに、フさんは目を見張ります。「北京はまるで万華鏡のように変化が起きていて、朝起きて出勤することすら、楽しみです。こちらの仕事は忙しいですが、チャレンジに富んでいて楽しい」とフさんはいいます。
仕事の合間にフさんはよくカメラを持って中国の人々の暮らしぶりをレンズに収めます。また、北京のレストランめぐりも大好きだそうです。それに、中国の歌をも最近歌っています。
フさんが最近中国の友人から中国の歌・「遥か彼方に」を学びました。「遥か彼方にいい娘さんがいる。彼女のテントを通りかかる時、誰でも振向いて眺める」
いま独身のフさんは、中国の女の子の婉曲で、含みがある性格をとても気に入っています。やさしくて、仕事や家事のよくできる中国の女の子と結婚するかもしれないと、フさんは将来の夢を明かしてくれました。
中国語を勉強し始めた時からこれまで、フさんと中国との縁は10年続いています。「もう中国を離れることはできない。ドイツに帰るにしても、中国はわたしの暮らしの一部になるだろう」とフさんは言いました。
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