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譚暁令:一番大切なこと、それは自信

2009-02-17 09:58:37     cri    

 「それで、家族の希望に応えたというわけですね」

 「そうですね。そのとき私はわずか10歳で、自分の意思というのが特になく、突然のことでしたが、家族の言うとおり、京劇を勉強することにしました。初めのうちはこの『老旦』の役柄が理解できなくて、どうしても好きになることができませんでした」

 と、譚暁令は少し冷めたコーヒーを一口飲むと、話を続けました。

 

 「思嘉さんが言った通り、『青衣』と『花旦』を学ぶ女性の役者は多いです。というのも、女の子は普通、おしゃれが好きで、きれいなものに接していたいからだと思います。しかし、私は10歳からお婆さんを演じなければならず、それはとても受け入れられることではありませんでした。そして、学んだ演目の台詞がいつも『我が子よ』や『母とした私』といったものばかりで、当時の私には全く理解できず、本当につまらないものだと思っていました。すっかりやる気を失ってしまった時に、私の恩師である李金泉先生と出会いました。

 「その方は『老旦』の泰斗と言われる李金泉ではありませんか?」

 「そうですよ」と譚暁令は相好を崩しました。「私を除いて、先生の弟子はすべて実力のある人気の役者ばかりです。しかも先生は私と出会う前、子供を指導したことはありませんでしたが、私が譚家の子なので潜在的な力があると認め、弟子にしました。先生は、何もわからない私に、心血を注いで指導してくれました。今でも、自分がとても恵まれていたと思っています」

 「暁令さんはいつ頃から『老旦』の役柄が好きになったのですか?」

 「実は、毎日勉強するにつれて、綺麗な役柄かそうでないかということが、どうでもよくなってきたんです。かわりに、節回しやしぐさ、人物の理解などが面白くなってきて、どうやって上手く人物を描くことができるかに集中するようになりました。その頃かしら」

 「上手く人物を描くことで、何か得られたことがありますか?」

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