スタッフたちは旗が贈られたことをとても喜んでくれました。ついでにお邪魔させてもらった清掃係の控え室では、ところ狭しと幾重にもかけられている"錦旗"の壁がありました。
「これはほんの一部に過ぎませんよ。もっとたくさんありますからね。年間、数十枚は贈られてくるかしら」。
清掃係の白さん(51歳)は誇らしげに紹介してくれました。
紛失ものが見つかると、すぐに担当に報告して登録をしておく。紛失者の連絡方法を探して、できるだけ早く連絡を取る。連絡方法が分からず、または先方からも問い合わせがないものは最終的に警察に届ける、といった手順を取るようです。
「忘れ物には大きい荷物もありますし、携帯やパソコン、デジカメなど割と小さいものも多いですよ。毎月数十件はあるかしら」。
いつも穏やに微笑む白さんは元々、市営バスのスタッフでした。50歳で定年退職した後、「子どもはもう社会人になったし、家にじっとしていてもね。体のトレーニングと思って再就職することにしました。とりあえず、孫が生まれるまで働こうかなと思っています」。
電車が到着する度に、白さんはもう一人の仲間と車両に入り、全席もれなく確認して、乗客の残したペットボトルや新聞紙などを手持ちの袋に入れます。毎回の停車時間はわずか3分。戦うようなすばやでさっさと片付けていました。
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