実は、私も「エアポートエクスプレス」の愛用者の一人です。北京の地下鉄各線の中でも抜群に清潔で快適な上、駅員さんの制服がちゃんとしていますし、しかも、駅員には真剣に仕事に取り組んでいる好青年が多く、毎回気持ちよく利用させてもらっています。
スタッフたちの仕事ぶりを取材したくなったきっかけは、実は、自分のちょっとした失敗によるものでした。
先月、空港へ行く途中、東直門駅で電車を待っていた時、ちょっとボーっとしていて、一眼レフやパソコンなどの「商売道具」をはじめ、身分証明書や各種カードが入っているカバンをベンチに忘れたまま電車に乗ってしまいました。
新聞を読みながらあっという間に16分が過ぎ、空港に到着する前に、搭乗手続きに必要な身分証明書を用意しておこうと思って、初めてカバンがないことに気づきました。
運転手さんに事情を説明したら、すぐにインターフォンで東直門駅に連絡してくれました。幸い、「預かっておりますので、すぐに駅に戻ってください」という確認の声が聞こえ、どれだけ安堵の思いをしたでしょうか。清掃係がホームで置き忘れたのを見つけ、預かっていてくれたようです。
受け取りに行った時、スタッフたちのハンサムさと暖かさをまぶしく感じたのも、正直な気持ちでした。
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中国では、忘れ物を拾ってくれた人に感謝を表す一番のお礼は「錦旗をおくる」ことなので、私もしきたりに従って、赤い"錦旗"を送ることにしました。
放送局南門の外にはディスプレー製作のお店があり、店長に用件を説明すると、一緒に感謝の文言を考えてくれ、「拾遗不昧 情暖人间」(忘れ物を拾ってもネコババせずに、世の中にぬくもりをもたらしてくれた)の8文字を旗に記す印刷することにしました。
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