20日午後、北京海淀外国語実験学校のホールは感動の歌声や朗読、そして、名残惜しい別れのムードに包まれていました。
2008年5月の四川大地震で校舎が破壊された青川県姚渡小学校と都江堰映秀鎮映秀漩口中学の生徒ら約100人のための「卒業式」がここで行われました。故郷の校舎の再建工事が終わったので、来学期から皆さんは故郷の学校に通います。
1年半に渡る北京での勉学生活にピリオドを打つ「卒業式」では、生徒たちが北京での勉学生活を映像を交えて振り返り、また、朗読、英語劇、楽器演奏などによる発表会も行われ、援助してくれた学校や社会各界の人々に感謝の気持ちを表しました。
学校側は自立生活の能力、スポーツ、芸術などの分野で、全生徒に表彰状を手渡し、成績の優秀な子供への奨学金も授与しました。
「以前は、テレビでしか見たことがないテコンドーを習って、海淀区の試合にまで出場した」、
「音楽が好きだったが、楽譜が読めず、楽器の稽古なんて夢にも思えなかったことだったが、北京で吹奏楽団の団員になって、得意な曲は7~8曲も演奏できるようになった」
「英語の楽しさが分かり、英語圏の人々の文化に触れ合ってよかった」 …
子供たちの語った思い出から、北京滞在の充実さが伺えます。とりわけ、英語力や音楽、スポーツに親しむことができたことが子供たちにとって忘れられない思い出になったようです。
大合唱でリードをしていた小学校6年の王蔓菲さんは北京で将来の夢が見つかったといいます。
「将来は音楽の仕事をしたい。北京に来てからフルートを習うようになった。大きくなってから、音楽大学の学生になって北京に戻りたい」。
「1年半は長くはないが、私たちの人生にとって一生忘れられない体験。
感謝の気持ちを忘れずに、大きくなってから社会に役立つ人間になりたい」、
全員が出演した詩の朗読で生徒たちが声を大きくして語った言葉でした。
21日夕方の列車で、故郷に戻る皆さん。これからも健気に頑張ってほしい。そして、またいつか北京にぜひ戻ってきてください。(王小燕)
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