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北京の夕陽に酔いしれる

2009-03-02 10:11:54     cri    

 

 

 北京の冬は 寒く、大地から緑が減り、さびしく感じる季節です。しかし、そんな中、ひときわ美しく思う景色があります。それが夕陽です。

 

 ここ数年の「北京に青空を戻そう」という計画が見事に成功したこともあってか、この冬は、美しい夕暮れを何度も堪能することができました。それも不意に見上げればというときが多く、いつもそのあまりの美しさに心を打たれます。

 たとえば、バスに乗って郊外にいき、ふと車窓の前方を見れば、向かう道路の脇からまっすぐ伸びたポプラに両側から挟まれたような、ぼってりとした大きな夕陽が、私に向かって微笑んでいるように見えました。そのやさしいオレンジ色の光は木々や道路、行き来する車と通行人を優しく包んでいて、なんとも言えない温もりを感じます。

  

また、職場で仕事に追没頭していた時のことでした。

「ああ、きれいな夕陽だ!」

誰かの感心した声が聞こえたので、15階のオフィスから外を眺めると、空はやさしい赤に染まり、冬だけれどもそれは温かそうでした。

西の空はうっとりさせる日の入りのステージが展開されていました。スポットライトを山のてっぺんに当てた夕陽がちょうど山の下に沈んでいこうとしていました。

 ガラス張りの局舎の外壁が反射し、まさに落ち着いたムードをもつ油絵になりました。

  

夕陽はすばらしい演出者で、見慣れた日常の風景をいっそう美しくしさせ、見る人の心を安らかにしてくれます。

冬の北京の最高の景色は夕陽でしょう。(王小燕)

 

 

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