残念なことに、旧正月「春節」が9日で終わりました。春節の連休はたった7日間しかないですが、中国人の思いの中では、旧暦1月15日までが春節のうちです。そして、15日の元宵節のお祝いをもって、正式にお開きになります。
昔のしきたりでは、元宵節には「元宵」というもち粉で餡(ゴマ、アンコなど甘いもの)を包んだ丸いお菓子を食べたり、他には、獅子舞や龍の舞を踊ったり、なぞなぞが書かれた様々な形の提灯を眺めて、なぞなぞを解いたりする習慣があります。
さて、今年の元宵節は2月9日(旧暦1月15日)です。この日は月曜日で一般の人は仕事に出かけますが、市内各地では各住宅団地を中心に、住民の参加によるイベントが前日の日曜日をはさんで行われました。
8日朝、東四五条社区の四合院では、地元住民委員会の主催による元宵節のお祝いが行なわれました。五条の胡同に住む外国人住民や彼らの友人も一緒に参加しました。
「賞品がもらえる」というよりは「お正月らしくて楽しい!」と自宅から駆けつけてきた人も多かったです。
冷凍食品の普及で、自宅で「元宵」(「湯圓」ともいう)と呼ばれてる団子を手間をかけて作る家は少なくなりました。65歳の李おばさん(写真↓左下)は若者の指導に精を出していました。
「元宵には、練っておいたお餅に餡を入れて包むタイプもあれば、乾いたままのもち粉の中にサイコロほどの大きさに切っておいた餡を入れて、容器を揺らして丸くするというタイプもあります。包むタイプのほうはゆでやすくて、揺らしたほうはもう少し時間を長くしてゆでたほうが良いのですよ」
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フランスからのピーターさんは、「初めての元宵作り体験です。コツは愛を込めて包むことだそうです」と真剣な顔でトライしていました。
東四五条は北京市の古い町並み保存地域の一つで、現在、約5000人の住民がいます。
「春節や元宵節のみならず、24節気から四季折々の祝祭日まで、年中を通して様々なイベントを開催しています。この町には、低所得層の住民や、身障者及び出稼ぎ労働者などあまり恵まれていない人たちもいますので、彼らにも参加してもらい、地域の住民は皆、同じく祝祭日の楽しさを味わってもらいたいです。」
東四五条住民委員会の王渓主任がこう語りました。 (王小燕)
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