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中日合作映画「東京に来たばかり」 制作陣の皆さん その4)

2012-04-01 14:01:05     cri    

五十嵐おばさんの一人孫・翔一を演じる中泉英雄さん

今後も「日本から来る」にこだわる


翔一を演じる中泉さん

 

 ――どのようなきっかけで今回の映画に参加しましたか?

 前作の『南京!南京!』(陸川監督)があって、それを見た監督が今回このような役があるから、ぜひ一度会ってみたいということで会いました。その時の監督が僕に対して興味を示してくれているのかどうか解らない態度だったので、心配だったんですけれども、こうやって作品ができることになってとても嬉しいです。

 ――大女優である倍賞千恵子さんと共演した感想は?

 「很有压力」の一言です。本当にプレッシャーを感じて、緊張しました。幼い頃からすっと倍償さんを見て育ったので、まさか共演できるとは思ってなかった。でも僕の年で共演できて光栄に思います。

 ――陸川、蒋欽民と2人の中国人映画監督と仕事をして、違いはどう思いますか?

 陸監督の『南京!南京!』は中国で撮影しましたし、蒋監督の今回の『東京に来たばかりは』日本で撮影したものなので、まず同じように比較するということはできないです。強いて言うのであれば、蒋監督は日本式スタイルという感じがします。特にスケージュールとか時間はものすごくしっかり決めていて、厳しくて、でもその中でいろんなものをこなしていくという、気さくさを感じました。

 ――東日本大震災後に撮影されたわけですが、大震災への思いは?

 地震の時は東京にいたんですけど、でもその後の撮影は茨城県と千葉県でしました。福島の放射性物質とかいろいろあるなか、まさに絆というものを大切にしていき、みんなで助けあって行けたらなと思います。これも、今回の映画のテーマである3つの愛と関係があって、このようなテーマのものに震災後の最初の作品として参加できたことはすごく良かったです。

 ――以前25歳に俳優人生をやめると宣言したことがありますが、どうなりましたか?

 はい、25歳の時に一回俳優を辞めました。そして実家の田舎に帰りました。でもそれから仕事を探して、なにか新しいことを始めたときに、それまで俳優しかしていなかったので、振り返ったときにやっぱり今後の発展を考えたら俳優しかないと思って、35歳にまた俳優活動を始めました。


中泉英雄さん

 ――デビュー時の『カミュなんて知らない』という映画についての感想は?

 この映画の柳町光男監督は日本でもすごく有名な監督でして、この映画の撮影を通して初めて映画とは何かというのを学びました。この映画の出演は、僕の人生のターニングポイントとも言えます。

 ――今後中国での発展は? 矢野浩二さんみたいに中国に拠点を置く予定は?

 去年の12月にチンギス・ハーンの映画を1本撮りまして、今も1つ撮っています。でもテレビドラマに出演する予定はないです。日本か、中国に拠点を置くとかではなく、基本的に仕事があるところで仕事をしたいと思っています。もちろん中国でもどんどん仕事していきたいと思ってます。でも、「日本から来る」という所に少しこだわりたいものがあります。

 ――個人の趣味については?

僕は高校卒業してから2年ほど専門でケーキ作りを習ってまして、その時は、ケーキ職人として今後やっていきたいと思っていました。

 ――最後に、この映画の見所をご紹介ください。

 今回の映画は主に3つの「愛」について物語っています。家族愛、友情愛、恋愛とこの3つが混ざり合って、最後には1つになるというものです。その中で、僕が演じる役というのは、これは今の僕と同じですけど、家を出て1人で東京に来て暮らすんですけど、そこで秦昊が演じる役と出会って、彼と接触することで家族との触れ合いも多くなって、家族愛というものや友情愛というものなどを改めて感じていく物語です。 (聞き手・整理:劉叡)

【プロフィール】

中泉英雄(なかいずみ ひでお)

1976年 愛媛県生まれ。

2001年 映画『PAIN』で主演デビュー

2005年 映画『カミュなんて知らない』出演

2009年 映画『南京!南京!』出演

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