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中日合作映画「東京に来たばかり」 制作陣の皆さん  その3)

2012-03-31 16:59:02     cri    

中国人留学生・吉留を演じる秦昊さん

日本語での演技に挑戦 心が通じ合えた

 

吉留を演じる秦昊さん

 ――今回のセリフは全部日本語でしたが、日本語をどうやって覚えたのですか。

 現場の日本語の先生や通訳の力を借りて、全部自分で覚えました。日本語の先生がずっと付いていました。そして、寝る時間以外はずっとセリフの表現などについて考えていました。言葉を理解しないとイメージできないシーンもありますので、とても難しかったです。母国語の方が確実に聞いていて自然だと思いますが、日本語のセリフを通して心が見ている人に伝わるように十分頑張れたと思います。

 ――撮影に当たって、言語が通じないことで不便に思ったことは?

 それはなかったです。これは、私の表現の仕方と関係があるのかもしれませんが、言葉がない映画を撮影する時もこれは同じで、私は相手の本当の気持ちと相手の実際の行動を見た上で、私の表現をします。今回の倍賞千恵子さんや中泉英雄さんも、実際に感じたものを表す方達だったので、言葉が通じなくても、気持ちで伝わることがたくさんありました。

 ――今回の映画で一番難しかったところは?

 私には囲碁の経験や日本の留学経験が無いということですね。この話はもともと監督自身の日本留学の際の要素を取り入れた部分がありますので、いろいろ話を聞きながら役作りをしていきました。

倍賞さんと秦昊さん

 ――倍賞千恵子さんと共演しての感想は?

 初めて中日合作映画に出演して、こんなに有名な日本大女優と共演できたことは、非常に光栄なことです。倍賞さんから色々なことを学びました。どこまでが倍賞さんで、どこまでが演じた役なのか、見分けがつかないほど自然な演技でした。普段から面倒見が良く、いつもお世話になっていて、それが最終的に撮影の際の表現につながったと思います。

 演じているというよりも、本当に心からの気持ちをぶつけ合っていたと感じました。

 ――国を超えた映画作りの体験をどう振り返りますか。

 役者にとってあまり国の違いというのは感じなかったです。むしろ演技という同じ事をするに当たって、心は通じていたと感じました。

 (聞き手・整理:劉叡)

【プロフィール】

秦昊(チン・ハオ)

1978年 遼寧省瀋陽生まれ。

2000年 中央戯劇学院演技科卒業。

2005年 映画『青紅』でカンヌ国際映画祭男優賞にノミネート。

2009年 『スプリングフィーバー』でカンヌ国際映画祭男優賞にノミネート。

2010年 『日照重慶』でカンヌ国際映画祭男優賞に3回目のノミネート。 

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