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どう見る? 中国の「知日」の動き(3)

2011-01-06 16:11:45     cri    

――ムック誌『知日』の創刊をめぐって

【『人民中国』誌総編集長 王衆一さん】

中日の関係発展に生かせ 「知日」からの智を 

――『知日』の創刊をどう見ていますか。  

 文字よりも写真やグラフィックを多く用い、理論よりも情報の提供を好んでい

ることがムック誌の特徴かと思いますが、中国の"80后"、"90后"世代はビジュアル文化とインターネットの影響を受け、ムック誌という出版形態をすんなりと受け入れて、自主的にMook誌『知日』を創刊しました。この動きは少なくとも以下の二点を物語っていると私は注目しています。
 先ず、新しいメディア形態が中日間の文化のギャップを曖昧にし、若者の流行文化が東アジアで新しい文化の形態を作り出そうとしていること。この動きは東アジア文化の復興にきっと積極的な役割が果たせるだろうと見ています。
 次に、このプロセスにおける中国の若者が表した強い主体性です。この雑誌の企画と制作はすべて、自信に溢れた若者たちの独自の運営により手がけられたと聞いています。中国の発展とプレゼンスの向上を背景に、新しい世代の若者は自信を持って物事に取り組むようになっています。
 さらに、誌名にも注目したいです。『知日』には勇気と好奇心が不可欠です。一時、中国人は『菊と刀』や『武士道』など限られた書籍を通してしか日本を知ることができなかったのですが、2005年、中日関係が低迷期から歩みだした後、日本に関する新しい翻訳本が数多く出版されたことは記憶に新しい面白い文化現象です。中日関係は昨年も波風がありましたが、そうしたことが背景にありながら、この雑誌が創刊されたことは、ほんとに人心を鼓舞させる動きです。双方には、自ら進んで相手のことを知りたいという意欲が止まることなく伸び続けていたことを物語っています。

――『知日』に寄せる期待は?

 「知日」の漢字を縦に書き綴りますと、「智」になります。両国の国民同士の相互理解にはまだ大きな空間があり、両国の間の行き詰まりを打破するにはまさに「知日/智」が必要なわけです。『知日』にこそこうした意味が込められてもよいものだと思っていますし、また、このような役割をぜひ果たしてほしいなと期待しています。そのため、今後は「知性」の交流と人々の内面(心の世界)への関心を怠らずに雑誌作りに励んでもらえたらと思っています。(つづく

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