CRI WebRadio【つばめのス】Vol.40 私とラジオ
By.つばめ、閔 亦氷、丹羽麻衣子
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11月下旬のことでした。いつも熱心にCRIの日本語放送を聞き、お手紙やメールを寄せてくださる東久留米市にお住いの細谷正夫さんからの投書です。
「今,日本では短波放送ファン(BCL)の有志が集まり,12月17日を『BCLの日』として定着させようという大きな動きがあり,日本語放送を行っている世界各国のラジオ局に,特別番組の実施などについてお願いをしているところです…」
短波放送愛好者の熱い思いが伝わる文面でした。
この番組はインターネットですが、細谷さんの呼びかけに触発を受け、ラジオの原点とは何か、考えてみようと思います。
そもそも、ラジオ局で働く人間として、何故この仕事をしようと思ったか、
ラジオの醍醐味をどう考えているのか、
またはネット時代の今、北京でどのようなラジオが聞けるのか…
つばめ、閔 亦氷、丹羽麻衣子の三人で「ス」作りをしてみました。
なお、12月16日夜放送の『中日交流カフェ』でも関連企画をお送りしました。
ぜひ合せてお聞きください♪
◆※★東久留米市・細谷正夫さんからのお便り★※◆
今年も,12月17日が巡ってきます。
日本の短波放送愛好家 (BCL,Broadcasting listener の略) の間では,この日を『BCLの日』として,国際ラジオ放送を聴くことの素晴らしさ,奥深さを語り合う一日になっています。
1970年代の日本において,小中学生の世代を中心にして,海外からのラジオ放送を受信する『BCLブーム』と呼ばれる,一大社会現象が起こりました。
それは,単に『海外からのラジオを聴く』と言うだけに止まらず,彼らが社会の中枢で活躍することとなった今日,日本の国際化を促進し,あるいは,異文化の理解を深め,世界の歴史を再認識させる原動力になったと,その意義が高く評価されています。
大ブームの,謂わば『火付け役』であり,幾多の関連著作を発表したことから,当時の少年リスナーから『BCLの神様』と慕われた,山田耕嗣さんが昨年夏に亡くなられたのを機に,彼の誕生日である12月17日を『BCLの日』にしようという気運が高まり,古くからの短波放送愛好家である白石晋一,伊藤慶彌,伊藤甲一郎,伊藤均,岩沙一彦,岩松幹夫,時田満雄,松本卓也の8名の皆さんが発起人となって,提唱されました。
山田さんの『ラジオを愛する』原点は,戦争中のラジオ体験,すなわち,日本の国民が,もっと自由に海外からの放送を聴くことができていれば,違った歴史展開をしただろうに,という無念の想いにあったと言われています。この山田さんの想いを,われわれは,次世代の若者に,伝える必要があります。
インターネット全盛の時代と言えども,短波放送の重要性は厳然たるものがあり,放送の送り手である放送局と,その受け手であるリスナーが,国際ラジオ放送について語り合うことにより,互いの絆を深める一日に出来れば,素晴らしいことだと,私は考えています。
中国国際放送(北京放送)を初め,最近,各放送局から送られてくる番組を聴いていますと,パーソナリティとリスナーの間に 『こころの交流』が成立しているように思われます。
『BCL』 という趣味が,若い世代に大きな広がりを見せ,様々な国の人々との『こころの交流』を促進し,国際理解,異文化理解を確実なものにしていくことを願っています。
中国国際放送局日本語部におかれましては,その使命である,中日両国民の『かけはし』としての役割を遺憾なく発揮され,今後とも,一層充実した,楽しい番組を,沢山聴かせていただきたく,よろしくお願いいたします。
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