シリーズ企画<日常生活から振り返る中国60年>
その④~二輪から四輪へ・中国人の「車」生活~
By.エーリン、つばめ、傅穎、吉野
いきなり質問です!
●いま、あなたの家にマイカーがありますか?週に何回利用していますか。
つばめ、エーリン、傅穎の答えはまちまちで、吉野をびっくりさせました。
中国人は昔、「自転車」のことを略して「車」と言っていましたが、その自転車王国の中国は、いつからかその「車」生活の中身が変ってきました。
二輪の時代
◎ 昔、自転車はかつて中国人にとって高嶺の花、1台買うのに数ヶ月の給料がかかる。しかも特殊な購買券が必要。
◎ 70年代の三種の神器の一つ。
◎ 80年代の通勤道具。ラッシュアワーの自転車の波はかつての中国のシンボルの一つ。
今でも毎日自転車を利用している「二輪族」のつばめは懐かしくお父さんと自転車のエピソードを披露してくれましたし、傅穎は自転車で通学の高校時代を懐かしく振り返りました。エーリンはなんと小学生の頃、自転車に乗ることを身につけ、「小さい頃のお友達」っていう自転車の存在は取って代わりません。1990年代に北京を訪れた吉野も「自転車王国」の印象についていろいろと語ってくれました。
(写真右は1980年代初頭、当時の北京放送<現在のラジオテレビ映画総局ビル>局舎前の通勤風景)
四輪の時代
◎ マイカーの普及により、生活はもっと便利になりました。
◎ 中国はアメリカと日本を超えて世界一の新車市場になり、自動車産業の発展は国民経済の発展に大きく貢献してきました。
◎ マイカー族の増加により、交通整備が付いていけず、新しい試練にさらされています。
新車を買ったばかりの傅穎はマイカー生活の便利さをイキイキと伝えてくれました。一方、同じくマイカー族のエーリンは駐車難に悩んでいます(北京放送の駐車事情を大披露)。
免許をようやく手に入れたつばめの夢は何と「自ら車を運転して北京から1400キロある故郷の安徽省へ帰省すること!!」(かなり大きな夢ですね!しかしつばめのドライブは大丈夫かなぁ?)
この目で中国人の「車」生活をチェックしてきた吉野も、ここ数年、北京のタクシーの変化を紹介してくれました。
二輪&四輪の時代
◎ 二輪の自転車は体を鍛える道具になりつつあり、電動自転車、マウンテンバイクなど、おしゃれなスポーツ系自転車は若者の愛用品。
◎ ハイブリッドカーなどのエコカーの普及によって、便利でエコな「車」生活が期待できます。
◎ 地下鉄周辺で大きな駐車場や駐輪場、レンタル自転車の貸出場ができて、公共交通とマイカーの合理的な利用はより効率的なライフスタイル「楽活」をつくっています。
写真左と中は積水潭駅出口の立体駐輪場、右は街角で見られる貸し自転車の行列
これまでの60年、中国は戦場の廃墟から立ち直り、自主ブランドの自転車と自動車を作り出しました。そして、全国民の努力によって、自転車王国から、世界一の新車市場になりつつあり、二輪から四輪への生活革命が行われています。
グリーン生活、エコ生活が強調されている今日、多くのマイカー族は「四輪」の便利を楽しむ一方で、自転車生活への復帰を提唱し始めたのです。二輪から四輪へ、そして二輪に戻ることは、ここ60年の中国人の「車」生活を物語っています。
■ちょっとしたクイズです♪
Q1:中国最初の自転車はいつ生産されましたか?そのブランド名は何ですか?
A1: 中国初の自転車は1949年1月、天津自転車工場で誕生し、そして、1950年1月から量産を開始しました。そのブランド名は「飛鳩」です。
Q2:1970年代、中国人の三種の神器は何ですか。
A2:自転車、ミシン、腕時計。当時、名ブランドの自転車は「飛鳩」、「永久」、「鳳凰」の三つです。
Q3:中国はいつ世界一の新車市場になりましたか。
A2 :2009年上半期、中国自動車の販売高は600万台、アメリカと日本を超え、世界一の新車市場となりました。そして、今年1年間の自動車販売台数は1000万台を超える見込みです。
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