突然ですが、クイズです!
人民元の2元(=日本円の約30円)で、今の北京では、どんなことができるのでしょうか?
買い物なら……↓
缶コーラ1本 アイス1個 りんご2~3個
電話をかけてみたら…… ↓
市内通話で12分間
そして……
200キロの旅!
……ウソのようなホントの話です。
【はじめに】
2元で200キロの旅ができる!?これは今の北京ならではの魅力と言えるでしょう。
広々とした中国の首都・北京。北京に暮らす人々の足として「地下鉄」は大きな役割を果たしています。現在、北京の地下鉄線は総延長はおよそ200キロ、しかもいくら乗り換えても、一日中乗っていても料金は一律たったの2元!
北京の地下鉄は今、何路線走っているでしょうか?路線ごとの特徴とは?北京五輪をきっかけに、起きた変化とは?「つばめのス」、今回はつばめ、アンドウ、エーリンの3人がナビゲーター役として、北京の地下鉄にスポットを当てます。
【便利or不便?】
東京やニューヨーク、ロンドンなどの大都市と同じように、北京でも地下鉄は「庶民の足」と呼ばれています。1969年にメインストリートの長安街を東西に走る「1号線」が中国初の地下鉄として開通し、その後しばらくしてできた、北京を囲む古い城壁の下を走る環状線の「2号線」しかありませんでした。
それが数年前から様相が一転。北京の北側の郊外を走る13号線、1号線の東に伸びる八通線、北京を南北に貫く5号線、北西部に広がる北京の「シリコンバレー」こと中関村と東のCBDを結び、将来的には大環状線になる10号線、市内から空港までの空港線、五輪公園などの下を走るオリンピック支線(北に延びて8号線となる予定)が相次いで開通し、北京の交通事情はぐっと改善されました。
しかも2015年までに、地下鉄を含む19本の軌道交通が市内を縦横に走る見込みです。北京の地下鉄も路線が増えて充実してきましたが、便利になった反面、いつも乗っているからこそ気がついてしまう問題点とは何でしょうか?
つばめ、アンドウ、エーリンの3人が語ります 。↓
・自動券売機や改札機の導入 |
【北京地下鉄、オススメ駅】
北京の地下鉄は総延長約200キロもあるだけに、実は見どころも満載。
Free Food Fashion の「3F」が大好きな3人が、お勧めの駅を紹介します。
・ エネルギッシュで、じっとしていられず、いつもあちこち飛び回っている行動派のつばめ、大好きな駅は「北土城駅」。理由はもちろん「北京五輪」と関わっています。そして、つばめ流の地下鉄の楽しみ方にも要チェック!時間と体力が少々必要ですが、費用はたったの2元!超お得な旅!!!
・ 異国の北京で中国式の暮らしを毎日体験しているアンドウ、お勧めの駅はなんと、日本人だけでなく韓国人も欧米人も集まる国際色豊かな場所――「五道口駅」。あんどうはいったいどんなところに惹かれたのでしょうか。(美味しくて安い~例の日本料理屋が近くにあるからでは?とエーリンは勝手に思っていますが……)
・ 北京に14年間も住んでいるにもかかわらず、昨年7月に開通した10号線に初めて乗ったのはつい最近のことだったエーリン。しかも、5号線やオリンピック支線、空港線に至っては乗車経験は「ゼロ」!こんなエーリンのお勧め駅は?その理由とは?お聞きいただければエーリンならではの選択だと納得いただける……かも(笑)
【小さな旅】:
つばめのオススメ――五輪支線(写真↓)
北土城駅(青花磁をモチーフしたプラットホーム) 五輪森林公園駅(森のようなプラットホーム)
あんどうのオススメ――13号線の「五道口駅」:(写真↓)
駅周辺に北京大学、清華大学、北京語言大学など大学が集中しており、外国人留学生も特に多い。
エーリンのオススメ:(写真↓)
1号線:
「天安門東」&「天安門西」:北京の中心エリア・天安門広場の両側にあり、天安門、紫禁城、人民大会堂などへの観光に便利;
「王府井」:地下に大きなショッピングモールがあり、北京の銀座といわれる「東方新天地(東方プラザ)」にも隣接。
「西 単」:北京の渋谷ともいうべき、活気あふれる若者の街。
2号線
「東直門駅」:グルメの町「簋街(ゴーストストリート)」からも近いので、ぜひ一度訪れてみてください。
「西直門駅」:北京動物園のすぐ近くにあり、パンダを見に行くならここで下車。北京随一のアパレル卸売市場「動物園服装批発市場(略称:動批)」も近くです。(「動批」については「【つばめのス】Vol.3-どこで服を買う?」をお聞きください。詳しく紹介しています:https://japanese.cri.cn/1041/2009/01/04/1s133256.htm)
【エンディング】
エンディングソングに、この季節にぴったりの一曲をお届けします。
中国の国民バンドと呼ばれる「羽・泉」の「開往春天的地鉄(春へ向かう地下鉄)」、ぜひお楽しみください!♪
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【キーワード】
地鉄:地下鉄
地鉄站:地下鉄駅
站台:ホーム
一卡通:バスや地下鉄で通用できる交通ICカード。北京の「Suica」と言える。(写真↓)
車票:切符
剪票口:改札口
上車:(車などに)乗る
下車:(車などに)降りる
自動扶梯:エスカレーター(中国でエスカレーターは右に立つ)
電梯:エレベーター
【参考TIPS】:
*1969年10月、中国初の地下鉄、「1号線」が開通:苹果园-南礼士路;その後、四恵東駅まで延長、総延長30.44キロ、駅数23駅。
* 1984年9月 環状線の「2号線」が開通。古い北京城の城壁に沿って建設され、総延長23.1キロ、駅数18駅。
* 2003年1月、北京初の都市電車「13号線」が開通。西直門から東直門まで、北京の北郊外を経由し、総延長40.85キロ、駅数は16駅。
* 2003年12月、「1号線」の東延長戦である「八通線」が開通。四恵駅から土橋駅まで、総延長18.95キロ、駅数13駅。
* 2007年10月、北京の南北を走る「5号線」が開通、総延長27.6キロで、駅数は24駅。
* 2008年7月、北京の第三環状線に沿って、北側のシリコンバレー・「中関村」と東側の「CBD」(金融センターエリア)を繋ぐ「10号線」第1期分が開通。総延長25キロで、駅数は22駅。
* 2008年7月、北京市内の東直門から空港までの電車「空港線」が開通、総延長28キロ、駅数は4駅。
* 2008年7月、北京市内の北土城とオリンピックパークを繋ぎ、オリンピックのセンターエリアを走る「オリンピック支線」が開通。総延長4.5キロで、駅数は4駅。
北京市地鉄運営有限公司のホームページ:http://www.bjsubway.com
(エーリン)
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