夕方、アンドウはまれに見る、白いエリの立つ颯爽としたスーツ姿で出勤。
「人民大会堂に行ってきた。すごかったよ——!!!」。
感激はしたようですが、その顔になぜか不満そうな表情も……一体何が?!
この日の午後、全人代開催中の人民大会堂(イメージ写真→)で行われた世界婦人デーの祝賀会に招かれて参加したアンドウは、何に不満と感じたのでしょうか…
3月8日の「国際女性デー」(International Working Women's Day、「国際婦人デー」、「国際女性の日」とも呼ばれている)は、正式には「世界勤労女性の日」と言い、中国では「三八節」とも呼ばれています。1910年、コペンハーゲンで行われた国際社会主義者会議で「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日とするよう提唱されてから、今年は99回目を数えました。
中国ではこの日、女性は半日の休暇が認められ、勤務先から女性に対しプレゼントが贈られたりしています。ただし、休暇は週末と重なった場合は、振り替えが認められません。今年は惜しくも日曜日と重ねてしまいました…。
一方、中国各地では「三八」をきっかけに、女性をターゲットにした様々 なイベントが行われています。女性向けのお笑い、女性映画上映会、バーゲンセ、植物園の「女人花」観覧会(中国語で、花の名前に「女」の字が含まれているものを展示)、または女性向けの就職セミナーなどなど(写真は広東省東莞市で行われた男性の「ハイヒール」競走。参加者が400人に達したとか→)。
日本に「三八節」があることもよく知らなかったというアンドウ。彼女の目から見た中国の「三八節」とは?
一方、日本で長年留学していたシュコウの目にとって、日本の女性と中国の女性の違いとは?
今回の「つばめのス」は3月ならではの旬の話題でお届けします。
皆様の書き込み、大歓迎です♪
【Endingの一曲】梅艶芳(アニタ・ムイ)「女人花」
惜しくも、2003年年末に故人となったアニタ・ムイ。今でも彼女の活躍は語り継がれ、この「女人花」もカバーされカラオケなどで歌われています。
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3月6日人民大会堂で行われた"三八节"祝賀式典の模様
↓うわさの人民大会堂の箸置き
【"三八"と"三八节"】 Sān bā , Sān bā Jié
三八節は「世界女性の日」の略ですが、「三八」はしばしば形容詞的に使われています。「あの人はかなり、"三八"ですよね」というように用いられ、「くどくどしい」、「うっとうしい」、「ゴシップ好き」というように、マイナスなニュアンスが強い言葉となります。女性としてはなかなか納得できない転用のされ方ですが、もともと香港から使われだしたもので、ずいぶん前から中国本土でも定着しています。
【帅哥】 Shuài Gē
イケメン。ハンサムな男子。若い男性を呼ぶときにも使われるので「お兄さん」というニュアンスもあります。
【专场】Zhuān Chăng
専用ステージ/興行
特定の観客のために行う興行。例えば、「女性专场」など。
【她经济】Tā Jīng Jì
女性経済。女性をターゲットとしたもの、もしくは女性を中心にした経済活動の総称。2007年、中国教育省が公表した171の新語の一つです。女性の経済的、社会的地位の向上にしたがって、女性の財テク、消費をめぐって起きた経済促進効果のことを言います。(つばめ)
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