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玉淵潭ほどではありませんが、実はCRIにも桜の隠れた名所があります。この桜は長野の北京放送を聞く会の皆さんからいただいたもので、今では立派な樹に成長しています。すでに枝は赤く色づいており、幹は、その中に漲る生命力を感じさせるようにつやつやしています。でもまだつぼみは小さく固いまま。開花まであと少しのようですが、今年もきれいな桜が楽しめそうです。長野の皆さん、ありがとうございます!
卒業式の思い出というと
さて、春めいてくると日本人のアンドウはある光景を思い出し ます。それはずばり卒業式。
しかし、秋に新学期が始まる中国では、春を卒業式と結びつけて考えることはありません。「春休み」と言う言葉も馴染みがありません。
中国人のつばめとミン・イヒョウにとって「卒業式」に、一体どんな思い出があるのでしょうか。
「先輩、ボタンください!」
アンドウが中学生の時(かなり前らしいとのことですが…)、卒業式で制服のボタンがとにかく大事なもの。中でも、第2ボタンに価値があったようですが、一体なぜ2番目なのか?
中国にはこうした習慣があるとは聞きません。観察力豊かなミンはその理由をずばり分析しました。さてその理由とは?
話を聞くなりアンドウは「なるほど!」、とすっかり納得した様子。
一方、中国の大学生は全員、大学の敷地内にある寮で生活しています。7月はじめともなると、卒業生たちは四年間暮らした寮から引っ越して行くのが卒業の風景。
「四年間も住んでいたところなので、名残惜しい」と別れがたく感じたつばめもいれば、「実は、寮から早く出たかったです」と喜ぶミンもいます。
こんなに違う!?中国と日本の「卒業」
ちなみに、今回の【つばめのス】ほど、会話がかみ合わないことはありませんでした。
例えば、こんな調子です↓
【アンドウ】春が来れば、卒業式を思い出しますね。
【つばめ・ミン】卒業式は夏の暑い思い出しかありませんね。
【アンドウ】女子大生の中には、はかまを着て出席する人が多かったです。
【ミン】写真を撮るために、ガウンのような服を着ていました。
【つばめ】写真は覚えていますが、どうしてああいう格好をするようになったのか。もう覚えていません。
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【アンドウ】父兄も大勢出席します。
【つばめ・ミン】卒業式と父兄とは結びつきません。
【アンドウ】校歌を歌ったりして、涙、涙の卒業式でした。
【つばめ】校歌?一応あることはあるんですが、ほとんど誰も歌ったことがなくて……
歌は卒業式で歌うものではなく、卒業が近づくと、夜、キャンパスの中を散歩しながら、皆で歌ったものでした…
【ミン】泣く?むしろ、これからの人生が楽しみで嬉しかったですよ。
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【アンドウ】卒業式のことは、今も忘れられない思い出。
【つばめ・ミン】「卒業」そのものは忘れられませんが、「卒業式」に特別な思い出があることはありません。何をしていたか、今はもう覚えていないほどです。
中国と日本の卒業式の風景はずいぶん違うようですが、本当に共通点はないのでしょうか。
今回も【つばめのス】をお聞きください。
そして、皆さんの卒業式の思い出を聞かせてください。
Endingの一曲
:■Keyword:
毕业纪念册:卒業の寄せ書きノート
住校:学校の寮に住む。中国では、大学は基本的に全寮制です
毕业典礼:卒業式
(つばめ)
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