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担当:王小燕、大野清司
日本の現代詩詩壇の芥川賞と呼ばれているH賞に、中国人の受賞者がいます。河南省生まれの詩人・田原さんです。昨年9月の「CRIインタビュー」では、詩人・谷川俊太郎さんのインタビューの時、ゲストとして一度登場していただきました田原さんに、今回は詳しくお話を伺っていきます。
高校時代から詩作を始め、大学では中国文学を専攻した田原さんにとって、日本留学の最初の10か月は、考えを表現するツールである言葉が奪われた「空白」の時間でした。
そうした中で、谷川俊太郎の詩歌との出会いにより、大きく変わったものがありました。母語が中国語の詩人が日本現代詩の世界との邂逅、そして、そこから生み出された文化交流の物語についてお話を伺いました。
田原さんによる自らの詩歌朗読と共に、詳しくはぜひ番組をお聞きください。
田原(でん・げん)さん
詩人、翻訳家。
1965年河南省生まれ。河南大学卒業後、91年から日本滞在。天理大、大阪外大で学び、立命館大学大学院で文学博士号を取得。専門は谷川俊太郎論。
高校時代から詩作をはじめ、大学在学中に詩集を刊行。その翻訳した『谷川俊太郎詩選』を中国における日本詩歌の見直しと谷川俊太郎ブームのきっかけを作った。
第1回留学生文学賞(2001)と第60回H氏賞(2009)受賞者。主な著書に『そうして岸が誕生した』(思潮社、2004)、『石の記憶』(思潮社、2009)、『谷川俊太郎論』(岩波書店、2010)など多数。
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