(写真は新華ネットより)

　昨年の11月に大野さんが古い住宅に断熱材を貼る工事が始まったと書いていましたが、その工事が私の住むアパートでも先月末に始まりました。朝から晩まで、頭に響くドリルの音。とても部屋の中にいられたもんじゃないと思うのですが、中国では騒音トラブルの話をあまり聞いたことがありません。音の感じ方にもお国の違いがあるんですね。

　同じ頃に大家さんから「近々、窓を交換する」と連絡が来ました。「何を突然」と思い、聞いたみたら大家さんいわく、窓枠を交換するのに補助金が出るというのです。気になって調べてみたところ、北京市は「老朽化建物省エネ化計画」なるものを実施していました。寒い冬の防寒対策をとりエネルギー消耗を減らそうという取り組みです。確かにこれには賛成なんですが、言いたい事があります。そこまでするなら地下鉄の冷房の温度にもう少し敏感になってほしいのです。夏の北京の地下鉄はまるで冷蔵庫。くしゃみをしている人続出です。私のかばんの中には真夏でもいつも羽織るものが入っています。今年の夏は、暑さにもまいりましたが、冷房の寒さにもまいりました。ぜひ夏の省エネもお願いしたいもんです。（吉野綾子）