先日、ちょっと時間があったので久しぶりに友人と足裏マッサージに行きました。この日の担当は山西省・大原からやってきた20代の若者でした。彼らは外国人が少しでも中国語ができると知ると、喜んで話しかけてきます。リラックスのために行ってるので、少々このおしゃべりには辟易しますが、話しかけられるとついつい答えてしまいます。受身でいると根掘り葉掘り聞かれるので、こちらからも質問してみました。
「春節(旧正月)は帰省するの?」
この質問はこの時期なら幾度となく交わされるものです。てっきり「そうだよ」との答えが返ってくるかと思いきや「仕事だから帰らない」とのこと。
お休みにはお客さんがとても多いのだそうです。2005年あたりはまだ春節休みにはどこもかしこもお休みしていたのに、マッサージ店もお休みがないとは変わったものです。仲間たちも帰らないので、年越しはみんなで集まって騒ぐのだそうです。まだ家庭を持たない若者にとっては、こんな年越しの方がいいのかもしれません。(実際に私もそうでした。)だんだん中国の伝統も薄れていってるような気がします。この背景には鉄道の発展も関係しているかもしれません。所要時間が短くなれば「いつでも帰れる」と思うのでしょう。
その一方で今年も帰省の切符の入手が困難という状況は続いています。ネットや携帯アプリで切符予約ができ、入手方法は拡がっているのですが、需要と供給のバランスはまだまだのようです。(吉野綾子)
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