会員登録

日本で活躍している司馬麗子さん

2009-09-02 14:00:55     cri    

シルクロードの楽曲を歌いつづけて 世界に「ウイグルの魅力」を発信したい!!

 司馬麗子(しば・れいこ)

 中国新疆ウイグル自治区ウルムチ出身、西安音楽大学声楽科卒業。90年陝西省西安テレビ局主催声楽コンクールで第1位。94年東京音楽大学声楽研究科に入学し、96年に卒業。97年ソレイユ新人オーディションで優秀賞(第1位)受賞。同年8月ドイツバイカースハイム市国際音楽祭に招待され公演。以来、日本のみならず、ドイツ、イタリア、中国などで精力的に公演活動を展開している。現在、中国の山東大学威海芸術学院声楽客員教授、日中文武国際芸術研究学会常務理事などをつとめる 。

 司馬麗子さん(帰化前の名前は張珺)は日本に帰化したウイグル生まれのソプラノ歌手。中国や日本で輝かしい受賞歴を持つだけでなく、ふるさとであるシルクロードの楽曲を歌い、国内外で幅広い公演活動を行っている。はたして、司馬さんはどのような思いを胸に歌っているのだろうか。さっそく、北京放送東京支局長の張国清氏に聞いてもらった。この記事は東方通信社発行の月刊誌・「コロンブス」2009年8月号に掲載されている。

 張国清:西安音楽大学声楽科を卒業したそうですが、音楽にはいつ頃から興味があったのですか。

 司馬麗子:ペルシーアの祖母の影響で子どものころから音楽が大好きでした。ですから、迷うことなく西安音楽大学にすすむことにしたのです。

 張:その後、94年に来日して東京音楽大学声楽科に入学していますね。

 司馬:世界的に有名なギタリストである鈴木巌先生が、中国に演奏旅行に来た際、私は中国側の司会者をつとめていました。そのときに、鈴木先生に目をかけてもらい、来日して勉強してみてはどうかと誘われたのです。日本に対するイメージは鉄腕アトムや山口百恵の歌、高倉健の映画といった感じでしたが、日本で音楽を学ぶことにとても興味を持ちました。それで、思い切って日本で勉強してみることにしたのです。

 張:日本の大学での勉強はいかがでしたか。

 司馬:東京音楽大学の滝沢三重子先生のもとで、あらためて音楽の勉強に打ち込むことができました。最初は日本語がわからなかったので大変でしたが、先生たちの授業は実に興味深かいものでした。よく授業をテープに録音して何度も聞いたものです。  

 また、声楽については、日本語の歌を学べて楽しかったです。クラシック以外の分野については、美空ひばりの歌にとても惹かれました。そのせいか、私も自然と日本語の発音や調子がうまくつかめるようになりました。ただ、ときに気持ちよくなって拍子を速くしたり、伸ばしたりして、先生から注意されていましたが。

 張:卒業後はすぐにプロの道に入ったのですか。

 司馬:西安音楽大学を卒業するとすぐにオーケストラと一緒に仕事をする機会をもらえるなど、仕事には恵まれていたと思います。また、東京音楽大学卒業後、すぐに音楽事務所に入ってコンサートに出るようになりました。97年にはソレイユ新人オーディションに出場し優秀賞(第1位)をもらうことができました。参加者は80人くらいで、東京藝術大学や武蔵野美術大学など、いろんな大学の学生や卒業生たちがいました。

 張:日本ではどのような音楽活動を展開しているのですか。

 司馬:オペラだけでなく、シルクロードの民謡も歌うようにしています。しかも、タタール族やモンゴル族、ウイグル族など、それぞれの部族の民謡を歌うようにしています。伴奏についても、できるだけシルクロードの楽器である「ドンブラ」「手鼓」などを使用してもらうようにしています。そうやってシルクロードの雄大な自然や人々の生活ぶりを伝えることができれば本望です。  それにしても、日本人はシルクロードの民謡をとても喜んで聞いてくれます。ある音楽評論家によると「日本の音楽のルーツはシルクロードにある」という説があるそうですが、ヒョッとしたら日本人のDNAのなかにはシルクロードに通じる部分があるのかもしれませんね。

 張:日本だけでなく、海外でも活躍しているそうですね。

 司馬:日本全国をツアーで回るだけでなく、これまでにドイツに2回、スペインに1回、イタリアに3回行ってコンサートを開催してきました。去年の8月から今年の4月まではローマやフィレンツェ、ペルージャなどに滞在し、コンサートを開いたり、音楽や語学の勉強をしたりしました。  ヨーロッパの人たちからもアジアの歌は高く評価してもらっています。たとえば、私の伴奏をつとめてくれたイタリアの有名なピアニストからは「素晴らしいソプラノだ」と褒めてもらうことができました。また、同じくイタリアで歌ったときには、地元紙に「ウイグル音楽だけでなく、オペラまでカバーする歌手だ」と絶賛されました。本当に嬉しかったです。今年はもう一度ローマとボローニャに行きますが、それからは日本でコンサートツアーを行います。ちなみに、一昨年12月に録音した私のCDが、昨年4月から全国発売されています。タイトルは『シルクロードの幻想』で、前半はシルクロードの歌、後半は日本の歌曲で、全曲鈴木巌先生のギター伴奏です。

 張:日本での生活を振り返ってみて、どんな印象がありますか。

 司馬:最初は言葉もわからずに苦労しましたが、振り返ってみると、いいことがたくさんあったと思います。たくさんの先生や友人たちに囲まれて幸せな生活を送ることができて、とても感謝しています。今では日本のことが大好きになり、私の第二の故郷だと思っています。

 張:今後、どのような音楽活動を展開していきますか。

 司馬:日本は多様な音楽を受け入れられる土壌があります。オペラは今のところ、日本ではメジャーではありませんが、ウイグル、中国、イタリア、日本といった文化をうまく融合していけば、新しいオペラを創造できるかもしれません。そして、そうやってできた歌をひとりでも多くの人に伝えていきたいと思います。

 張:これからも美しい歌を世界中の人たちに届けてください。ありがとうございました。

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS