京劇は、日本でいえば歌舞伎にあたる中国の伝統演劇です。英語ではペキン・オペラといわれ、歌もあって鳴り物もあって、とてもにぎやかな芝居です。
この中国の伝統的な芸術はこのほど、日本の各地で大きな反響を呼びました。今年は中日平和友好条約締結30周年。この重要な節目に当たり、日中友好協会の主催により、北京風雷京劇団の日本公演が日本の各地で1ヶ月近く行われました。
北京風雷京劇団は、71年近い歴史を誇る古い劇団です。著名な京劇俳優を数多く養成し、伝統を守りながらも新しくエキサイティングな、より多くの人々に楽しんでもらえる京劇を目指しています。現在、年間公演回数は500回を超え、中国の伝統演劇界で公演回数が最も多い劇団の一つとなっています。北京風雷京劇団は、今最も斬新かつ最も優秀な劇団として、国内外の京劇ファンから熱く注目されています。今回、日本中国友好協会の主催で、日本で公演を行うことになりました。
北京風雷京劇団は、1995年から何度か日本を訪れたことがあります。初来日13年余り経ちましたが、北京風雷京劇団は日本での公演を通じて、中日間の「草の根」の文化交流を実現したといえます。日中友好協会の招きで日本で公演を行ったのは今回が初めてです。今日劇団の名誉団長を務める日本芸術文化交流協会の岩田十士理事長の尽力が大きかったです。これまでの13年を振り返って、岩田理事長はこのように語ってくれました。
今回の公演は、宮崎、福島、群馬、東京などの13箇所で10月14日から、11月7日にかけて1ヶ月近く行われました。小学校や公園などさまざまなところに会場が設けられ、普段京劇を見る機会が少ない日本の観客たちにとって、中国の伝統文化の魅力を満喫できるチャンスとなりました。全国各地の公演は毎回、大きな反響を呼びました。日本人の観客にお馴染みの西遊記など、劇団は演目の選び方や台詞などでよく工夫していました。
公演の中で、日本の観客たちにストーリーを分かってもらうために、字幕を使って台詞を訳していました。しかし、京劇の台詞は、中国人にとっても分かりにくいところがいっぱいあります。このような芸術の魅力をそのまま、日本人の観客たちに伝えられるかどうかは、一つの課題となるのではないかと思われました。
今回の公演は毎回満員になり、日本全国で1万3,600人余りの人が鑑賞しました。観客から大好評で、成功を収めたといえます。京劇の魅力を通じて、劇団の役者と観客たちは縁が結ばれ、真の交流を実現しました。文化は世界共通のものであり、このような交流を通じて人々は同じ感動を分かち合えます。中日間の友好関係が代々伝わっていくようにという願いは数十年にわたって変わっておらず、文化の面だけではなくあらゆる分野でのますますの友好交流が期待されています。最後に、日本中国友好協会の田中義教理事長と北京風雷京劇団の松岩団長のお話を聞いてください。
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