今年は中日平和友好条約締結30周年に当たります。この記念すべき年に、両国の関係者にこの30年の歩みを振り返っていただき、未来を展望するため、中国国際放送局日本語部は、日本に取材班を派遣しました。長年両国の友好事業に力を尽くしてきた西園寺一晃さんにお伺いしました。
実は西園寺さん一家は中日国交正常化前の1958年、両国の冷戦状態を終わらせ、平和と友好を実現させるため、当時の周恩来首相に招かれて一家で北京に移住しました。当時、西園寺一晃さんはまだ中学生でした。その後、北京大学に進学し、北京で10年を過ごしました。青春時代から中国とふれあい、その後、長年にわたり中日の友好事業に携わってきた西園寺さん。中日平和友好条約締結30周年にあたり、中日関係がなぜ山があり谷にありなのか、徹底的に分析してくださいました。
西園寺さんのお話です。
西園寺さんのお話をまとめますと、中日関係が入り組んでいるのか、その原因は主に三つあります。第一に、日本が戦争の歴史に対する総括をきちんとやらないこと、第二に、歴史認識より、その歴史を知らない日本人が圧倒的に多いこと、第三に、両国のマスメディアが相手国を報道する際の客観性が欠けていることです。西園寺一晃さんの分析を聞いて、マスコミ関係の仕事をしている私たちも肝に命じなければと思いました。
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