「发 放 3 G 牌 照」。「3G」は第三世代デジタル通信技術のことを指し、日常生活で「3G」といえば、携帯電話の一種として使われています。「发放牌照」は「営業許可書を出す」という意味です。
1月7日、中国の工業情報化省は、中国の三大プロバイダーにそれぞれ「3G」の営業許可書を出しました。今、回線網の整備や新型携帯の生産などの準備作業が進められています。
「3G」の携帯電話では、従来の通話やショートメールの送信といった機能はもちろんのこと、テレビを見たり、音楽をダウンロードしたり、オンラインでゲームをしたり、ショッピングを楽しんだりすることもできます。そして、ネット銀行の決済もできます。まさに、インターネットを随時利用できる携帯になります。
「3G」の技術は主に、アメリカのCDMA2000、ヨーロッパのWCDMA、中国自主開発したTDーSCDMAという三つの形があります。したがって、今後、中国の三大プロバイダーとして、中国モバイルが中国で自主開発したTDーSCDMA、中国聯通がヨーロッパのWCDMA、中国電信がアメリカのCDMA2000のサービスをそれぞれ提供することになります。
特徴から言えば、中国のTDーSCDMAは自主開発したことから、政府からの支援を受けていることもあり、今持っている携帯で3G機能を追加することができます。また全国で使えることや、通話料が割安などの利点があります。
アメリカのCDMA2000は、現在使われているCDMA1X技術から生まれたものなので、建設費用がかからず、通話料金なども安いことがメリットです。
ヨーロッパのWCDMAは、世界各地でローミング可能であり、技術的にも最も進んでいます。よく海外へ行ったり、海外の人と連絡したりする人たちにとっては、とても便利です。
ライバル同士となったこの三大プロバイダーは、これまではサービス内容より、通話料金の安さを競いあってきましたが、今後は、ユーザーにとってどんな利便さを提供できるのかが、主な競争内容になるでしょう。「3G」の携帯電話の今後がとても楽しみです。
金融危機が世界的に広がり、中国の実態経済にも影響を与えている中、政府がこの営業許可書を打ち出した背景には、内需の拡大の狙いがあると見られています。
「3G」携帯を使うことで、私たちの暮らしがどのように変わっていくのか、期待しています。(文 朱丹陽)
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