中国最大手のポータルサイト「百度」の検索アクセス数で集計したランキングは、中国芸能界の全体の動きが分かる結果を示しています。

　今週の日本ドラマ・トップ３は以下のとおり：

　3位、4月15日からTBS系列『日曜劇場』で放送されている『ATARU（アタル）』。主演はSMAPの中居正広。中居さんは2009年のフジテレビ『婚カツ!』以来、3年振りの連続ドラマ主演で、TBSのドラマ主演は2004年の『砂の器』以来8年振りとなります。このドラマは初回視聴率19.9%を記録し、SMAPファンの多い中国でもかなり注目されています。

　中国で不動の人気を見せている推理ものですが、今回、中居さんが挑戦しているのは、サヴァン症候群という障害を患いながらも、それによる特殊な能力を秘めた正体不明の青年役です。事件現場で警察が見つけられなかった証拠に気づいて解決の糸口となるキーワードをロボットのように発する「変わった」役どころで、そういった風変わりな演技もこの作品の見所のひとつだと思います。

　2位、話題の大河ドラマ『平清盛』。2012年1月8日から放送がスタートしたNHK大河ドラマの第51作。主演の松山ケンイチさんは、『デスノート』や『ノルウェイの森』などで中国の若者の間でも人気を博しており、主演の大河ドラマにも注目が集まっています。インターネットには、「クオリティの高いドラマ」「中国のドラマ業者にも見てほしい」など、高評価の書き込みが殺到していて、放送開始からずっと注目度ランキングの上位にランクインしています。

　1位、貴志祐介の小説をもとに作られた推理ドラマ『鍵のかかった部屋』。主演は嵐の大野智、若手女優の戸田恵梨香、実力派俳優の佐藤浩市。中国での嵐人気を垣間見ることができるでしょう。4月16日からフジテレビの月9枠で放送されていますが、恋愛ドラマのイメージが強い「月9」で本格ミステリーが放送されるのも異例のことです。（ミン・イヒョウ）