中国最大手のポータルサイト「百度」の検索アクセス数で集計したランキングは、中国芸能界の全体の動きが分かる結果を示しています。

　今週の注目の映画・トップ３は以下のとおり：

　3位、『センター・オブ・ジ・アース2神秘の島』。1ヶ月ほど前に公開されたアメリカの３Ｄ大作が中国でロングヒット！これは、フランスの作家ジュール・ヴェルヌの小説を題材にした冒険ファンタジー『センター・オブ・ジ・アース』の続編で、東京ディズニーシーのアトラクションとしても有名です。この作品はまもなく3月31日から日本でも封切られます。

　2位、『桃姐（シンプル・ライフ）』。社会派作品などで知られる香港の名監督・許鞍華（アン・ホイ）の『桃姐（シンプル・ライフ）』が３月８日、中国国内で公開され、初日だけで興行収入は1300万元（約１億6900万円）を達成し、これまでの初日最高記録1000万元（約１億3000万円）をもつ張芸謀（チャン・イーモウ）監督の純愛映画『サンザシの樹の下で（原題：山楂樹之恋）』を抜いて、中国文芸映画分野初日記録の頂点に立ちました。これは、実話に基づき、裕福な家庭の御曹司と、彼を子供の頃から育ててきた家政婦の長年にわたる深い愛情を描いたヒューマンドラマです。主演は香港の人気スターの劉徳華（アンディ・ラウ）と葉徳嫻（デニー・イップ）。特に、家政婦役を演じた葉徳嫻（デニー・イップ）の演技は絶賛され、昨年の第68回ヴェネチア国際映画祭と11月の台湾版アカデミー賞といわれる第48回金馬奨で、いずれも最優秀主演女優賞を獲得しました。さらに来月に香港で開催される金像奨、大陸の百花奨でも有力な受賞者候補に挙がっており、中華圏3大映画祭の主演女優賞を総なめにする快挙も期待されています。

　1位、『戦火の馬 (War Horse) 』。堂々の一位もアメリカ映画、現在日本でも上映中のスティーヴン・スピルバーグ監督作品『戦火の馬 (War Horse) 』。イギリスに生まれ、第一次世界大戦で軍馬としてフランスに送られた馬と周辺の人間たちの物語を馬の視点で描いたものですが、原作は1982年に出版されたマイケル・モーパーゴの児童小説です。感傷的で、人の心を揺さぶるヒューマンドラマに仕上がっています。（ミン・イヒョウ）