中国には56の民族がありますが、2010年5月56の民族の56の若いカップルが新疆の湖・天池のほとりでスペシャル集団結婚式を行いました。
5月の天山の山頂は依然として白い雪に覆われています。しかし、山の麓では、草が茂り、樹木は淡い緑に染められています。山腹には羊が群れ、草を食んでいます。56の若者カップルは観光バスで、曲がりくねった山道をゆっくりと登り、「神聖なる地上の楽園」といわれる天池にやってきました。綺麗な民族服をまとったこれらの恋人は手を携えて、ゆったりとした音楽の中、赤い絨毯を歩いて、天池のほとりの婚礼ホールに入りました。ホール前には「56の民族が一家のごとく」という横断幕がかかっています。若者たちはハートの形に並んで立ち、微笑みながらたがいに祝福を交わしました。
ユイグー族の新郎は花嫁の耳のそばでひそひそ声で何かを言いました。伝統的な礼服を着た満族の新郎は真っ赤な花を花嫁の胸につけました。朝鮮族の新郎は花嫁をしっかり抱きしめました。頭に鹿の角を飾るオロチョン族の花嫁は新郎のたくましい肩によりそいました。とても感動的な風景でした。
現場は、音楽や人々の笑い声で賑わい、幸せな雰囲気に包まれています。幸せにうっとりした56の民族の56組の若者はそれぞれ自民族の言葉で、「中華民族は心を一つにして、祖国の繁栄と富強を祈る」と大声を上げました。
こうして祝福する中で、56組の新婚夫婦は56羽の白い鳩を空に放ちました。
しばらくしてから、若者たちは林に入り、トウヒの木に巣箱を掛けました。雲南省臨滄市から来たプーラン族の李興栄さんと黄成丹さんは高い松の木に二人の名前を彫った銅製の札と巣箱を掛けました。
幻想的な色彩に満ちたコヨウ(胡楊)の木と砂漠に魅かれて、新婚夫婦たちは観光列車で、天山を越えて南彊の砂漠にあるロプ人村に来ました。村にある千年の「恋の木」、または「夫婦木」とも呼ばれるコヨウの木に愛の証となるカギを掛けました。これは二人の心を一つにしたという意味です。伝説では、コヨウの木は1000年も生き、死後1000年も倒れず、倒れても、1000年も腐らないという話です。この伝説は永遠の愛への熱望を物語っています。
青海省から来たトゥー族の雷発征さんと祁紅芳さんは、とこしえの愛を象徴するこの千年も腐らない大木・コヨウの根元に水をかけ、木の前で記念写真を撮りました。花嫁の祁紅芳さんは「新疆、特にロプ人村は非常に美しいことろです。この大木にカギをかけました。この旅は意義のあるもので、私たちの愛の証です。美しい思い出になると思います」と話しました。(翻訳:トウエンカ)
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