千年来、チベット語はチベット人の交流の重要な道具であり、チベット民族の燦爛たる歴史の文化を記録し、伝承してきました。
中国国際放送局の記者はこのほどチベットを訪れ、チベット語について取材してきました。
ラサ市城関区第2小学校の校長ニーマチャンジョさんの話では、時間割に基づき、午前中は、12のクラスがチベット語で授業を行います。チベット自治区教育庁の規定では、1学期に1440時間チベット語で授業をすることが義務付けられています。小学校ではチベット語が主要な授業であり、中学、高校と大学でのチベット語教育の基礎をつくるとともに、古い歴史をもつチベット文化の伝承を支えています。チベットではすべての農牧地区と町でもチベット語と中国語の教育が同時に行われています。小学校から高校までチベット語と中国語の授業があり、自治区外のチベット中学、高校でもチベット語授業が設けられています。高校と中等専門学校の入試ではチベット語を試験科目として、その点数は総合点数に加えられます。
チベット大学はチベットの総合大学として、チベット族の優れた伝統文化を伝承し、発展させることに努力し、チベット語文学学科の躍進やチベット学人材の養成と研究に力を入れています。何世代ものチベット族と漢族の学者の苦しい創業を通じて、すでにチベッ
ト語は自治区内でもっとも特色を持ち影響力のある学科となり、教師や人材の育成、教材、科学研究の面で素晴らしい成果を上げています。今、チベット語文学学科の在校生は1500人ほどで、大学院生は178人います。現在まですでに3000人余りのチベット語文学の専門人材を育成し、彼らはすでにチベットの各分野で活躍しています。
情報化時代の訪れとともに、チベット語は日々新しい生命力を発散しています。現在、チベットの各地では、ラジオやテレビでチベット語の番組をきき、見ることができますし、チベット語版の新聞を読むこともできます。また、チベット語でインターネットや携帯電話を使うこともできます。
チベット人民放送局は1959年設立されてから、チベット語放送に重点を置いてきました。現在、衛星放送でチベット語方言、カンバ方言の番組を放送しています。チベット放送局のチベット語衛星放送は1999年に正式に始まり、現在24時間放送しています。チベットでは、毎年チベット語に訳した映画が上映されています。また、「チベット日報」は2007年7月31日から、週26ページ紙面をから36ページに拡大し、毎日の発行部数は2万6000部となります。
また、チベット情報のホームページがすでに1年半前に開設され、「チベット日報」、「チベット商報」、「ラサ晩報」など自治区の新聞、雑誌及び自治区外の新聞のニュースを載せているほか、チベット族の文化や、宗教、チベット医薬、観光ガイドなども掲載されています。
2008年11月、「チベット語・中国語・英語電子辞書」が発売されました。
今、チベット自治区の首府、ラサ市の街頭に、あるいは、チベットの建築が並ぶ都会と町の商店や駅、病院、ホテルの入口に中国語を両方書いた看板が掛かっています。また、行政部門の印章、文書などにはチベット語と中国語を同時に使っています。(翻訳:トウエンカ)
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