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雪高原にあるチベット族の民宿

2010-04-13 18:20:51     cri    

 多くの観光客を魅了する雪域の高原にあるチベットは独特な自然風景があるだけではなく、チベット文化の特色を帯びています。ここで、チベットの民宿についてご紹介します。

 観光シーズンが近づくにつれて、ラサ市城関区娘熱(NYANGRAIN)チベット劇団の芸術指導者である洛桑次仁(LOSANG TSERING)さんは忙しくなるそうです。毎朝、彼は劇団へ行って、仲間とその日演出するチベット劇の準備をします。チベット劇との縁について、洛桑次仁さんは、「いつも友人たちとの会合で楽しく騒ぎながら歌うチベット劇が、今では私に数え切れない楽しみと富をもたらすなんて、夢にも思いませんでした」と話しました。洛桑次仁さんの話によれば、以前は、豊作を祈る"望果節"の時だけチベット劇を公演することができました。他の大部分の時間は農業に従事していました。現在、チベットの観光業が盛んになってきたため、3、4人でグループをつくってリゾートへ公演に行き、お金を稼ぎます。一日数時間も公演をするのは非常に疲れますが、観客がチベット劇に深い興味を持ち、舞台に上がって俳優と一緒に踊ったり、歌ったりしてくれる時は疲れがどこかに吹き飛んでしまい、皆と一緒に楽しいひと時を過ごせます。

 チベット3大寺院の一つであるセラ寺やチベット文字発祥の地パボンカ(帕帮卡)、4000年余りの歴史を持つ曲貢遺跡など名所旧跡がある娘熱郷は、空気は新鮮で、環境も優雅、そして民俗気風も素朴なところで、チベットの中心地ラサからも比較的近いです。2003年、チベット観光業が盛んになるに連れて、地元政府は5000万元余りの資金を投入して食、住、娯楽を一体化した娘熱郷民俗風情園区を建設し、チベット族民宿の先駆けとなりました。

 2009年、民俗風情園区の収入額は260万元に達しました。周辺の農民、牧畜民も園区内の観光プロジェクトや観光サービス、自家製ヨーグルトや野菜などの農産品の販売によって、収入額を92万元増やしました。こうしてこの園区は富をもたらす場所となりました。

 園区の管理員アワン(阿旺)さんはこれについて、「園区の最大の受益者は娘熱郷の農民と牧畜民です。園区には今、86人の職員がいますが、大部分は地元娘熱郷の人で、これは地元の余剰労働力の就業問題をも解決し、彼らの所得を増やしました」と話しました。

 内地の民宿と比べても、ここチベット族民宿はチベット族農牧地区の新しい発展振りを現しているだけでなく、民俗文化の魅力も伝えています。民俗風情園区で、チベットの農業や牧畜業、林業地区の風格を持つ建物や飲食、民族手工芸品の文化を体験できるほか、娘熱溝1日の旅なども出来、ヤクのレースや競馬、アーチェリーの試合、チベット劇などを楽しむこともできます。

 また、2004年には、伝統的な風俗習慣を受け継ぎ、豊富な観光資源を有しているため、娘熱郷民俗風情園区は全国農業観光モデル区と国家AAA級観光区に指定されました。

 四川からの観光客である劉燕さんは、「ここは生き生きとした民俗博物館ですね。一般的な博物館はただ見るだけだし、展示されているのはすべて過去のものでしょう。でも、ここでは遊びを通して楽しみながら民俗文化を体験することができます」と話しました。

 ここ数年、チベットではインフラ施設の整備、空路や道路、鉄道などの立体交通網の建設及びさまざまな観光促進措置が相次いで打ち出され、観光業が急速に発展してきました。2009年チベットを訪れた観光客数は561万人で、2007年より160万人増えました。観光業は農牧民の増収に新しいルートを切り開きました。

 今、チベットで観光業に従事する農家は4600戸、3万5000人です。所得額は6000万元余りに達し、農牧民の生活が豊かになってきました。

 チベット自治区党委員会の張慶黎書記はこれについて「民宿」は経済の成長を促し、地元の農牧民の所得を増やしました。現在、多くの農家が「民宿」を経営するようになりました。ここを訪れた国内外の観光客は民宿で手の届いたサービスを受け、いっそう楽しく、快適な旅ができるようになっています」と語りました。(翻訳:トウエンカ)

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