「泳ぎを覚えろ」
医者の婁さん、どうしたことか処方を間違え、なんと病人を死なせてしまった。怒った遺族が婁さんを縛り、次の日に役所に引っ立てようとその夜は小屋に閉じ込めた。そこで婁さんは自分で縄を解いて小屋からこっそり抜け出し、大きな川を泳ぎ渡り、やっとこことで家に逃げ着いた。
丁度このとき、家業を継ぐ息子が医学の本を読んでいたので、これをみた婁さんがいった。
「息子や。医学の本もいいが、泳ぎをしっかりと覚えておきなさい。父さんはさいわい泳げたのであの大きな川を泳ぎ渡れたというもの。医者になるにはまず泳ぎの方をしっかり学ぶのじゃ!」 やれやれ。
では最後にまた「笑広府」から「まんじゅうこわい」です。これは日本の落語と少し違うようですかな?ここでいうまんじゅうとは餡が入っていないものです。
「まんじゅうこわい」
むかし、下男が腹をすかし旦那について町に出た。で、町では店頭でホカホカのまんじゅうを売っていたので、下男は、よだれは出るやら、腹の虫は鳴るやらでどうしようもなく、ふらふらして旦那についていく。これに気付いた旦那が下男を叱り、ちゃんと歩けという。そこでもう我慢ならないと下男は、わざと大きな声を出してその場に倒れてしまった。これを見た旦那、慌てて下男を抱き起こした。そこで下男は気がついたふりをし、「旦那さま、実はわたしはまんじゅうを見るとこわくなり、気を失ってしまうのです」と答えた。これに旦那は驚いたが、こんなおかしな下男を連れて行くわけにも行かず、この日の用事もそんなに急ではなかったので、仕方なくふらつく下男を連れて店に戻った。
そして旦那はまんじゅうを怖がるという下男を試してみたくなり、面白半分になって何もない部屋に数十個のまんじゅうを積んだお盆に置くと下男をこの部屋に閉じ込めた。
「これであいつがどんなに怖がるかを見たいものだ。さて、どうなっているか見に行こう!」と旦那がかの部屋の戸を開けてみると、なんと下男は数十個あったまんじゅうを半分以上食べてしまっていた。これに旦那は意外に思って聞く「おい!お前はまんじゅうが怖かったのじゃあないのか?」
「はい、今ではまんじゅうは怖くなくなりました」
「え?では、今は何が怖くなるんだね」
これに下男はニコニコ顔で答えたそうな。
「は、はい。いまは熱くて濃いお茶が一番こわいです」とね。
そろそろ時間です。来週またお会いいたしましょう。
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