世界最大級の金融グループであるイギリスのHSBCホールディングスが25日発表したところによりますと、2月の中国製造業PMI(購買担当者景気指数)の速報値は50.1となりました。この数値は予想の49.5だけでなく、1月の終値をも上回り、4カ月ぶりの高水準となりました。
一部の関連機構は、中国の旧正月・春節の影響が大きいため、金融政策をさらに緩和する必要があるとしています。
この指数によりますと、1月に比べ、2月の新規受注と生産はいずれも急増しましたが、海外からの新規受注が減少し、雇用指数の下落が加速し、投入・産出物価指数の下落はいずれも穏やかになっています。
そのうち、生産高は1月の50.3から50.8まで上昇し、5カ月ぶりの高水準で、海外の新規受注指数は47.1まで下落し、20カ月以来最低となっています。
HSBCの中国担当チーフエコノミストの屈宏斌氏は、「国内の需要は安定しているが、海外からの新規受注は2014年4月以来初めて下落し、投入・産出物価指数いずれも下落している。春節の影響で製造業は少し改善したが、国内の経済活動の低迷が続く可能性があるとともに、海外からの需要も不確定性があるため、金融政策のさらなる緩和により下落を防ぐ必要がある」と表明しました。
PMI数値は、製造業やサービス業など約400社以上の購買担当者への調査から、新規受注、生産高、価格、雇用などを集計して算出されます。景気が良くなると考える担当者が多いほどPMI数値は高くなり、逆になればその数値は下がります。(万、林)暮らし・経済へ
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