韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は27日から中国を訪問しますが、今回の訪中では朝鮮半島情勢のほか、韓中自由貿易協定や金融、エネルギーなどの分野での協力を含む2国間の経済貿易関係の発展が重要な議題です。朴大統領の今回の中国訪問について、韓国韓中経済協会の具天書(ク・チョンス)会長は中国国際放送局の記者のインタビューに、「韓中両国の経済協力の潜在力は大きく、見通しは明るい」と表らかにしました。
朴大統領の今回の訪中は随行者が71人にも達し、李明博(イ・ミョンバク)元大統領の5年前の訪中時の36人を超えるばかりか、朴大統領自身が先月訪米した時の51人も凌駕しています。具会長は、「経済的な議題は今回の訪中の3つの重要議題の1つであり、中でも最も重要なのは韓中自由貿易区問題だ。中国はすでに世界第2の経済体となり、韓国の最大の貿易相手国でもある。現在、双方で協議中の韓中自由貿易協定は両国経済交流の拡大や、両国経済発展の加速にとって非常に重要だ。また、韓中自由貿易協定の推進は韓中日3カ国の自由貿易協定の重要な基盤となるだろう。これは朝鮮半島情勢の安定にも関わる決定的要素だ。したがって、韓中自由貿易協定の早期締結は双方に巨大な利益をもたらすに違いない」と述べました。
韓中自由貿易協定のほか、情報技術や環境保護、エネルギー技術分野の協力も朴大統領の今回の訪中の重要な議題だとされています。具会長は、「こうしたことは中国の経済構造転換の需要に符合する」と述べました。
また具会長は、「中国経済の実力が向上するに伴い、韓中関係の地位も一層高まるだろう。韓国に一番近い市場は中国だし、安定した韓中関係は朝鮮半島の平和と安定を維持するためにも重要な役割を果たす。したがって、まもなく行われる韓中首脳会談は双方がさらに緊密で高いレベルの両国関係を開く重要な契機となるだろう」としています。(玉華、大野)
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