経済と社会の急速な発展に伴い、現有の中国道路輸送システムには一層の整備が必要になっています。中国国務院報道弁公室は20日、「国家道路網計画（2013年～2030年）」の状況について記者会見を行いました。交通省の責任者は「40万キロ規模の国家道路網を構築する計画だ」と述べました。

　交通運輸省の総企画者・戴東昌氏によりますと、1000キロ以内の省都間を1日で往復可能にし、西部の省都から地方都市まで1日で到着できるようにするほか、境界道路と海岸線道路をそれぞれ連結させ、中国大陸を巡る国道を形成するということです。また、国道は県クラス以上の行政区や交通の要所、通関地、国防施設などを全面的に繋げ、国家高速道路は地方の行政の中心や人口が20万人超える都市、および重要な交通の要所や国境の通関所を全面的に繋げる計画です。

　ここ数年、高速道路の料金問題が注目を浴びていますが、これについて戴氏は「今後、中国では無料道路がメインとなる」とし、「長期的に見ると、有料道路の比率はわずか3％、無料道路は97%を占める」と説明しました。

　発展改革委員会基礎産業局の黄民局長は「国道や省道、村道からなる基礎交通網が提供する無料交通サービスはすべての村、郷、県、市、通関地をカバーすることができる。有料道路はより快適で速い道としての選択肢となる」と述べました。(hj)