欧州委員会は、中国の太陽光発電製品に対して臨時の反ダンピング税を課すかどうか6日までに初の裁定を下しますが、中国商務省の楊堅報道官は4日北京で、「貿易戦争に勝者はいない。中国は、交渉による問題解決を堅持していく」と強調しました。

　楊報道官は、「太陽光発電摩擦は、中国企業の重大な利益にかかわっており、最大の貿易支援案件だ。これは、中国への影響が大変大きく、商務省は業界団体や企業と連携して、全力を挙げて対応していく。もし、欧州委員会が反ダンピング税の徴収に固執すれば、中国企業だけでなく、EUの企業にも深刻な影響を与えるにちがいない」とした上で、「現有の交渉ルートと対話制度を生かして、問題解決を推し進める」よう慎重な決定をEUに呼びかけました。さらに、交渉による問題解決を通じてこそ、双方が「国際金融危機がもたらした現在の経済的衰退下で協力し、困難を乗り越えることができる」と指摘しました。（朱丹陽　大野）暮らし・経済へ