この報告書はイラン核問題と朝鮮半島の情勢、アジア太平洋地域の軍拡競争のほか、アジア太平洋地域の戦略的情勢及びアメリカのアジア回帰について重点的に分析しました。

　釣魚島問題について報告書は「短期間内に解決できない問題」と指摘しました。軍事科学院の研究員・劉琳氏は「日本は飛行機と艦艇を数回派遣し、同海域で日常巡視を行う中国の監視船を混乱させており偶発的な衝突が起きる可能性は排除できない」と述べました。

　劉琳氏はまた「釣魚島問題を利用して他の目的を実現する日本に警戒すべきだ。他の目的には集団的自衛権の法的容認、軍事予算の大幅な拡充などが含まれている」と分析しました。

　またアメリカのアジア回帰についてこの報告書は、「中国の周辺の安全保障環境は日増しに複雑化し、中米間の戦略面の相互不信を拡大させ、両国間の大局の安定にも不確定な要素を与えている」と示しました。（万、吉野）