韓国軍は19日、「朝鮮は19日午後、東海岸から北東方向にミサイルを発射した」と発表しました。朝鮮が18日と19日の2日連続でミサイルを発射したのは珍しく、発射の具体的な状況については現在調査中だということです。関係者は、「これからの2カ月間、朝鮮は新型兵器を連続して誇示する可能性がある」と分析しています。
19日の発射について、韓国軍は短距離ミサイル発射だとしていますが、「短距離ミサイル『KN-02』の改良型、または朝鮮が新たに開発中の300ミリ超ロケット砲の可能性がある。正確な情報は弾道データの分析で分かる。短距離ミサイル『KN-02』改良型の射程は160キロ、新型ロケット砲の射程は100キロ以上だ」としています。
朝鮮のミサイル発射の意図については、韓国内に多くの見方があります。たとえば、朝鮮が韓国の釈迦誕生日と土日の3連休を選んで発射したのは、急襲能力を見せる意味があるという声があります。また、アメリカが原子力空母「ニミッツ」を韓国との合同軍事演習に派遣したことへの武力的な対応だという意見もあります。
朝鮮の発射行為について、韓国統一省のキム・ヒョンソク報道官は19日遺憾の意を表わしたうえで、「朝鮮は挑発行為をやめ、韓国が提出した対話の提案を受け入れるよう」要請しました。韓国メディアの報道によりますと、韓国軍はペンニョンド(白瓴島)とヨンピョンド(延坪島)を含む北西部国境地帯の島々に、朝鮮部隊に向け数十発の新型スパイクミサイルを設置しました。
韓国の反応を見ると、これまで韓国は、朝鮮の2日連続のミサイル発射を重大な挑発だする対応はしていません。韓国軍は、「朝鮮の発射行動は訓練だ」と強調していますが、韓国軍はこれから起こりうる事態を監視しています。関係者は、「朝鮮は去年3月末、短距離ミサイルを発射した後、すぐ4月に『銀河3号』長距離ロケットを発射した。今年2月10日、朝鮮は短距離ミサイルを発射した後、3回目の核実験を行った。こうしてみると、朝鮮は更なる行動に踏み出す可能性がある」と見ています。また関係者は、「今から7月27日の朝鮮戦争停戦協定締結60周年記念日(朝鮮側のいわゆる祖国解放戦争勝利記念日)の間に、朝鮮は新型兵器を引き続き誇示する可能性があるため、現在の緊迫した情勢が続くだろう」と判断しています。
朝鮮の2日連続のロケット発射について、日本の岸田文雄外相は18日、情報収集に取り組んでいくことを表明しました。共同通信の報道によりますと、朝鮮のミサイル発射に対応するため、日本の防衛省は東京都市ヶ谷にある防衛省内にBMD・弾道ミサイル対応のPAC-3弾を常設し、東京の緊急防衛態勢を整備するということです。(Yin、大野)
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