中国の習近平国家主席は6日北京でパレスチナのアッバス大統領と会談を行い、パレスチナ問題の解決に関して以下のような4項目の主張を提起しました。
①パレスチナの独立国家樹立およびパレスチナとイスラエルの平和共存という正しい方向性を堅持する。1967年の国境を基礎に、東エルサレムを首都とする完全な独立主権国家を樹立することが、パレスチナ国民の奪うことのできない権利であり、パレスチナ問題解決の鍵だ。それと同時に、イスラエルの生存権と安全保障への合理的な願いも十分に尊重されなければならない。
②平和を実現させるための唯一のルートは交渉である。パレスチナとイスラエルは時代の流れに即して、平和的な会談の道を歩み、互いに理解し合い、対立しても共存すべきだ。現在、入植地建設の停止や、罪のない市民を目標にした暴力活動の終結、ガザ地区封鎖の解除、監禁パレスチナ人問題の適切な解決などが急務となっている。これらの解決を目指して、和平交渉再開の条件を作るべきだ。
③「土地と平和の交換」などの原則を揺るぎなく堅持する。関係各方面は、「土地と平和の交換」原則や、国連の関連決議、「アラブ和平イニシアチブ」などの成果を踏まえて、中東和平プロセスの前向きな発展を全面的に推進していくべきだ。
④和平プロセスの推進に国際社会が重要な保障を提供する。国際社会は責任感と緊迫感を強め、客観かつ公正な立場を保ち、積極的に和平交渉を推進すると共に、パレスチナのための人材教育や経済支援を強化していくべきだ。
習主席は、「中国はこれまで通りパレスチナ国民の正義の活動を支援していく。和平交渉の道には紆余曲折があるだろうが、平和という大きな方向性をしっかりと堅持し、弛まぬ努力を払っていけば、パレスチナ国民は必ず建国の夢を実現できると信じている」と述べました。
アッバス大統領は、「政治解決が最善かつ唯一の道だ。パレスチナは2国共存案に基づき、平和交渉を通じて、最終的にパレスチナとイスラエルの平和共存を実現させたい。当面の急務は、イスラエルが国際関連決議を遵守し、入植地建設をやめ、和平交渉再開の条件を作ることだ。パレスチナは内部の和解と団結の実現に引き続き取り組んでいく。中国の役割発揮を期待している」と語りました。(ZHL、大野)
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