国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のシリア難民担当調整官を務めるパノス・ムムツィス氏は9日ジュネーヴで、「シリア危機は国際社会の対応能力を超えている。現在、およそ500万人のシリア人が援助を必要としているが、目下の人道支援の資金ではその要求を満たすことができない」と述べました。
ムムツィス氏は、「難民登録をしたシリア人はすでに130万人に上り、うち25%は22箇所のキャンプで暮らしているが、75%の人は難民キャンプに避難できずにいる。現在、新しい難民キャンプが建設中だが、居住問題を改善できなければ、伝染病が流行するリスクが高くなる」との考えを表明しました。
また、「シリア周辺の難民受け入れ国はすでに許容量が飽和状態にある。国際社会からの支援がなければ、シリア危機は地域の危機に変わる可能性がある」と述べました。(万、中原)国際・交流へ
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