中国南部の広東省を視察中の中国共産党中央総書記であり、中国共産党中央軍事委員会主席でもある習近平氏は9日に広州で開かれた経済活動座談会で、当面の内外の経済情勢や経済発展の推進などについて広東省側の意見と提案を聴取しました。

　席上、習総書記は「来年の中国経済発展の内外の環境を科学的に分析しなければならない。困難と課題を直視すると共に、有利な条件と積極的な要素を見て取る必要がある。必ず勝利できる自信を持つと共に、憂患の意識を持たなければならない。安定の中で進歩を求めるという経済活動の根本的な要求に従い、中国経済の持続的で健全な発展を推進していく」と指摘しました。

　当面の経済情勢について、習総書記は「複雑で激しく変化している情勢を前に、われわれは冷静を保たなければならない。今年、中国の経済社会の発展が収めた成績を十分に認め、経済社会の発展が長期的に良好でいることを見取ると同時に、内外にあるさまざまな長期的かつ複雑な不利な要素をも見極める必要がある。矛盾を回避せず、問題を隠さない。主導権を握り、一番よい結果を目指す」と強調しました。

　また、出された経済活動の提案について、習総書記は「経済構造の戦略的調整の推進は時代の流れで、一刻の猶予も許さない。われわれは大胆に模索し、着々と仕事をしていくと共に、体制の革新と科学技術の革新を揺ぎ無く推進していく。また、経済発展方式の転換と経済構造の戦略的調整を推進して、科学的発展に新たな原動力を注いでいく必要がある」と述べました。（Katsu、Kokusei）