傅莹外務次官はまた「中国はこれまで通り、呉越同舟、互恵互利の精神に基づき、ASEANと共に自由貿易協定の構築を完全なものにし、プロジェクトごとの自由貿易協定を具現化する。貿易投資の利便化レベルを高め、域内の市場ニーズを積極的に掘り下げ、相互投資を拡大させていく」と語りました。
このほか双方のインフラ施設の相互連結について、傅莹外務次官は「陸路のほか、海上交通の相互連結、また中国・ASEAN海上協力基金を生かし、港湾と海上輸送での協力を強めていくことも含まれている」と話しました。
このほど、プノンペンで開かれた第45回ASEAN外相会議で『共同コミュニケ』が発表されなかったことに対して、傅莹外務次官は、「個別に権利を請求する国は自らの主張をASEANに押し付けようとしている。こうしたやり方は中国とASEAN諸国が『南海各方面行動宣言』で合意した重要な事項に違反している。中国は、すべてのASEAN諸国が中国と共に全面的かつ効果的に『宣言』を行動に移し、相互信頼を深め、協力を推進し、南海の平和と安定を共に維持していくことを望む。また条件が整った際には、ASEAN諸国と『南海行動規範』の開始に向けた話し合いに応じたい」と話しました。
来年、中国とASEANは戦略的パートナーシップ確立10周年を迎えます。これについて傅次官は、「中国はASEANと共に努力し、絶えず政治的相互信頼を深め、2回目の『5ヵ年行動計画』を着実に実行する。自由貿易協定、相互連結、海上協力、社会と人的・文化的分野での実務的協力を強めていく」と述べ、いっそうの協力強化の必要性を示しました。(Yan、吉野)
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