中国とロシアとの貿易に強固な土台を築きあげたハルビン国際貿易商談会が6月15日から19日までハルビンで開催される予定です。今年で23回目を迎える今回の商談会には海外から1万人、国内から10万人が参加すると予想されています。昨日北京で、開催に先立ち商談会のプレス発表会が行われました。
プレス発表会では、黒龍江省の孫尭副省長が商談会の重点について触れ、ロシア商社のニーズを重んじること、地域における中ロ協力や重点産業の発展、観光業の開発と交流などの具体的な項目を挙げました。孫副省長の話です。「今年は、『中ロ観光年』として観光資源をアピールする計画だ。またロシア市場のニーズに応えるため、家具や小物製品、木材の三つの個別会場を設けることにした」
紹介によりますと、展示場には3000ブース設置され、健康食品や新材料、機械電子、建築材料、軽工業、文化観光、科学技術といった分野別のエリアが設けられます。このほか香港、マカオ、ロシアなどの外国展示エリアの設置も予定しており、総面積は12万8千平方メートルにのぼります。またロシアビジネスデーやEU・黒龍江省投資貿易商談会、東北アジア協力フォーラム、第4回ハルビン国際科学技術成果展示会が行われるほか、日本をはじめ韓国など10数ヶ国によるテーマ別のイベントなども予定されています。
いま、商談会の準備作業が着々と進んでいます。本来はロシアを対象にしたこの商談会ですが、現在はほかの外国からの参加も増えています。現時点での参加を申し込んでいる国は30ヶ国で、東北アジア、アセアン、EUの国々が増えているそうです。また3000ブースのうち1000ブースはすでに海外企業からの予約が入っているということです。
黒龍江省は東北アジアの中心に位置し、古くから中国の重要な工業基地でした。資源が豊富で、農業と観光も盛んなところです。ハルビン国際貿易商談会は国が批准した大規模な商談会の一つで、1990年から現在まで連続で開催されてきました。ロシアや独立国家共同体を中心とすること、北東アジアに向けていること、全世界を視野に入れるといった特徴を活かし、当初は地域的でしたが回を重ねるごとに知名度の高い国際的な商談会へと成長しました。
ハルビン国際貿易商談会の役割について、中国社会科学院国際貿易研究室の宋鴻氏は次のように述べています。「ロシアは現在、経済が安定しており国民の収入も大幅に増えている。これを背景に中ロ貿易には大きな発展の余地があると期待している。商談会は両国の貿易にしっかりした土台を築き上げた。中国はここで良質で安い商品を提供し、ロシアはここで中国から直接商品を購入できる。ウィンウィンの関係がすでにできている。」(閣、吉野)
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