21日、ブリュッセルで開かれたユーロ圏財務相会合では、去年の合意に基づき、ギリシャに対して、80億ユーロの第6次融資支援を実行することを決定しました。

　ユーロ圏諸国の財務相は、会議終了後のコミュニケで、ギリシャの経済情勢は悪化し続けており、その直面している課題は依然として厳しいものだとしました。会合は、ギリシャ議会が20日に採決した引き締め措置を歓迎し、ギリシャ政府は構造調整と私有化法案の実施において、さらなる成果をあげるよう呼びかけました。

　ギリシャ議会は20日夜、国営企業のリストラ、不動産税などを盛り込んだ新しい引き締め政策案を発表しました。これによって、ギリシャにEU（欧州連合）及びIMF（国際通貨基金）からの次期融資支援にむけた条件を作りました。これに先立ち、ギリシャが財政赤字などの主要目標を期日までに削減できなかったことから、EUは9月に実施する予定だった第6次融資支援を遅らせたということです。（Yan、Keiko）