国家食品工業企業信用情報サービスプラットフォームが19日開設され、食品の安全に関する公告、政策や規格などを公表するほか、メーカーの不適切な行動なども暴露します。政府の主管部門は部門と部門の間の連携と意思疎通を強め、食品の生産分野における信用を築くことに取組むと約束しました。
中国は食品の生産と消費の大国です。大まかな統計によりますと、全国では一日当たりおよそ200万トンの食べ物を消費します。食品メーカーの数は40万社を超え、露天商や屋台などは多くて数えることは難しいほどです。そしてここ数年、一連の食品事件が発生したことにより、国民は懸念を抱いています。これを受けて政府は食品メーカーで信用情報システムを築くことを取組みの一つとしています。中国東北部の黒龍江省は、乳製品の生産では重要な拠点となっています。2009年、現地の乳製品メーカーは、信用情報システムのテスト構築作業を始めました。黒龍江省工業・情報化委員会の責任者林克さんは「黒龍江省の乳製品メーカー信用情報プラットフォームは、109社の企業情報を集めている。一般情報や経営と財務会計に関する情報、それに提示情報のほか、商業と工業や品質検査、保健など12の部門の監督・管理情報を含め。合わせて154項目のデータを収集している。また、ウェブサイトを通じて無料のオンライン検索サービスも行っている」と述べました。
19日に開設された国家食品工業企業信用情報サービスプラットフォームにも、食品メーカーの信用管理の内容や信用に関する奨励及び懲罰情報などが含まれています。
工業・情報化省消費物工業局の王黎明局長は、「食品メーカーの信用構築は、食品の品質管理を強化するための重要な基盤だ。政府は乳製品、肉類食品など6つの業界の信用構築基準の実施マニュアルを制定すると共に、食品業界の技術改造、品質検査及びトレーサビリティ(追跡可能性)の向上を支援している」としています。王局長の話です。
「今年、全国の4000社の食品メーカーで信用管理体制を構築させると共に、すべての乳幼児用調合ミルクメーカーでも信用管理体制を確立する計画だ。信用を守るメーカーを奨励し、違反企業を懲罰する体制を整備し、食品メーカーのブラックリスト公表制度を確立し、乳製品や肉類加工、調味料など業界の信用評価実施細則を制定する」と語りました。
工業・情報化省の朱宏任チーフエコノミストは「プラットフォームの開設は第一歩だ。食品安全が様々な部門に関わることから、政府は情報の交換と共有を一層強化すべきだ」としたあと、「企業の信用情報は、警察、商務、商工、品質検査、税関、税務など多くの部門に関係している。工業・情報化省はこれら諸部門との連携を緊密にし、信用情報に関する協調力を強め、部門と部門の間の情報の交換と共有を促していく」と述べました。
国務院食品安全委員会の責任者はこのほど、食品メーカーの生産と経営を監督し、安全責任制と責任追及制を確立し、国民の利益を損なう問題を効率的に解決していくと強調しています。
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