農業省は16日、「夏の収穫の食糧生産量は1231億キロに達し、豊作となった。南部の洪水災害は食糧生産にマイナスの影響を与えたものの、年間を通して見れば、今年の食糧生産は安定している」と発表しました。
農業省の陳萌山報道官は(音響の1)「夏の収穫の食糧生産量は1231億キロに達し、去年よりやや低い。そのうち、越冬小麦の収穫量は1088億キロにのぼり、去年よりおよそ10億キロ増えて、連続7年増産した」と述べました。
今年、中国では異常気象や自然災害が頻発しており、食糧生産に悪影響を与えていますが、夏の豊作は一年の生産目標の実現の基礎を作っており、秋の好調な収穫も期待されています。
陳萌山報道官は「年間で見れば、食糧生産は安定している。夏の収穫は年度目標の最初の段階である。豊作はわれわれに自信を与えた。秋の収穫に期待し、稲(いな)の作付面積を拡大した」と述べました。
農業生産の安定を守るために、中央財政は去年より12.8%多い8183億元の農業支援を行い、4月には70億8000万元の追加支援を拠出しました。
政府はまた、小麦と籾(もみ)の最低買付価格を値上げし、大豆と油菜(あぶらな)の種子の買付備蓄政策を実施しています。
陳萌山報道官は「農民の食糧生産意欲が高まり、稲と秋に収穫する食糧の作付け面積は去年よりそれぞれ8万6700ヘクタールと66万6700ヘクタール増加した」と明らかにしました。
陳萌山報道官は「各地方は天気のマイナス影響を克服し、秋に収穫する食糧の種まきを急いでいる。水稲(すいとう)と玉蜀黍(とうもろこし)の成長は去年より良くなっている。政府は5000億キロの年度食糧生産目標を目指して、気象災害と生物災害による被害を最小限に抑えるため努力する」と述べました。(ジョウ&吉野)
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