中国の習近平副国家主席は17日、ニュージーランドで、「中国・ニュージーランド自由貿易協定シンポジウム」の開幕式に出席し、「自由貿易を強化し、互恵関係をつくることは、経済貿易と両国関係の発展を促す」と述べました。
習近平副主席は17日午前、ニュージーランドのオークランドに到着しました。その後「中国・ニュージーランド自由貿易区協定シンポジウム」の開幕式に出席し、講演を行いました。習近平副主席は「中国とニュージーランドは地球の北半球と南半球に位置し、距離的に離れた二つの国だが、その距離が両国の人々の友好を妨げたことはない」と述べました。習近平副主席は、「最初」という言葉をキーワードに4つの両国の貿易関係の特別さを表現しました。
副主席は「1972年に国交正常化を実現して以来、両国の関係は健康かつ安定した発展を見せている。ニュージーランドは対中関係において、世界をリードし、中国がWTOに加わることについて最初に合意した先進国である。また、中国の市場経済の地位を最初に認め、中国と最初に自由貿易協定の議論を始めた先進国である。さらに、中国の香港特別行政区と最初に自由貿易協定に調印した先進国でもある」と述べました。
中国とニュージーランドは2008年4月、北京でFTA・自由貿易協定に調印し、協定はその年の10月から施行されました。これは、両国が協力を深めること、特に世界金融危機の中で、互いの経済貿易協力を保障するために重要な役割を果たしました。
習近平副主席は「両国の貨物貿易関税は徐々に下がっている。サービス貿易市場が拡大し、投資環境の透明度も高まり、経済貿易環境も大きく改善している。2009年、世界の輸出入額が23%減少する中、中国とニュージーランドの貿易額は3.6%伸びた」と述べました。
習近平副主席は、「中国とニュージーランドはアジア太平洋地域の重要な国であり、新しい情勢の下で、多くの分野にわたって交流と協力を進めることは、各自の長所を発揮させ、両国の人々のためにより多くの福祉を提供すること、またアジア太平洋地域の経済の活力を増やすことに有効だ」と述べた上で、両国の貿易と投資などの協力を一層進めるためのいくつかの提案を行いました。
習近平副主席は「第一に、重点をさらに発展させ、協力の潜在性を探る。両国は平等互恵、長所を生かして補うこと、多様な形式を取り、共同発展の原則に基づき、新しい考えや新しい枠組みなどを模索して、経済協力をレベルアップさせること。第二に、協力の分野を拡大し、内容を充実させること。第三に、地域協力を深め、両国の発展を促すこと。我々は互恵という戦略に基づき、ニュージーランドと共により公正で合理的な国際経済秩序をつくるために努力していきたい。第四に、交流の範囲を広め、平和な発展をともに考えることだ」と述べました。
これに対し、ニュージーランドのティム・グローサー貿易大臣は「中国との自由貿易協定は世界が注目する成功例だ。ニュージーランドは中国との貿易関係において、数々の『世界初』を記録した。世界で最も活力のある国と確固とした経済関係を築き上げたことを誇りに思う」と述べました。(担当:恂)
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