中国習近平副主席はこのほど、ロシア、ベラルーシ、フィンランド、スウェーデンのヨーロッパ4ヵ国に対する公式訪問を行いました。随行した外務省の王光亜次官は、訪問の成果について、北京放送記者のインタビューを受けました。
王光亜次官によりますと、今回の訪問は実務的で、実り多い旅だったということです。習副主席は4ヵ国の首脳とそれぞれ率直な意見交換を行い、二国間関係の発展に関する経験や成果を総括しました。また、4ヵ国の各界の人々と交流し、経済貿易の実務的な協力を進めて、文化交流の拡大にも取り組みました。
ロシアのメドベージェフ大統領やプーチン首相との会談で、習副主席は中ロ戦略協力パートナーシップの急速な発展を高く評価し、「双方は政治的相互信頼を深め、実務的な互恵協力関係を強めて、二国間関係を新たなレベルに引き上げていく」と述べました。これに対し、メドベージェフ大統領とプーチン首相は、ロシアは中国との戦略的協力関係を重視し、両国関係の更なる発展を期待するという考えを示しました。
ベラルーシでの訪問期間中、習副主席は「ベラルーシとの関係を長期的かつ安定的に発展させることは中国政府にとって、終始一貫した政策だ」とし表明しました。
今年は中国とフィンランド、スウェーデンの国交樹立60周年に当たります。両国の首脳と会見した際、習副主席は「引き続き相互理解を深め、伝統的な友情を拡大すると共に、フィンランドとスウェーデンの各分野との交流を拡大し、二国間関係を固めていく」と述べました。これに対し、フィンランドとスウェーデンの首脳はそれぞれ中国との関係を新たなレベルに引き上げていくとの考えを示しました。
王光亜次官によりますと、訪問期間中、習副主席は中国の国際金融危機への対応策や経済の安定のための措置を紹介し、各国と共に世界経済の再生を促す願いを表しました。さらに、訪問先の経済貿易シンポジウムや企業家との懇談会に出席して、現地の企業家と交流しました。訪問期間中、習副主席は経済貿易、エネルギー、金融、環境保護、文化などに関する60以上の二国間協力協定に調印し、契約の総額は180億ドルに達したということです。
習副主席は常に文化交流の外交における役割を重視し、訪問期間中、ロシアのプーチン首相と共に、ロシアの「中国語年」イベントの開幕式に出席しました。さらに、四川大地震で被害を受けた中国の小学生に休養サービスを提供したロシアの児童センターを見学し、現地の孔子学院を視察しました。
11日間の訪問で、4ヵ国8都市を訪れ、習近平副主席のヨーロッパ4ヵ国訪問は実り多い旅だったと見られています。(03/31 翻訳者:Lin チェッカー:金井)
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