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1時間目 第7回北京国際映画祭スペシャル~映画を架け橋にした心の交流を
担当:王小燕、斉鵬
先月北京で開かれた「第7回北京国際映画祭」スペシャルです。なかでも、映画祭開催期間中に行われた日本映画関連行事での取材をお送りします。
第7回北京国際映画祭は4月16日から23日まで、北京で開かれました。4月8日~23日、北京市内29の映画館で500本余りの中国と諸外国の映画が上映されていました。これと同時に、盛りだくさんの関連イベントも行われましたが、中でも、コンペティション部門「天壇賞」に最も多くの注目がありました。40あまりの国や地域から出展した500作品のうち、わずか40作品しかノミネートされていませんでした。結果的に、グルジア映画の「Luka」は最優秀作品賞、最優秀助演女優賞の2部門で受賞。中国映画、作家・老舎の原作による「不成問題的問題(Mr. No Problem)」は最優秀脚本賞、主演俳優の范偉がこの作品で最優秀男優賞をそれぞれ受賞。日本人監督・雑賀俊朗氏の新作映画「カノン」も「天壇賞」にノミネートされたものの、惜しくも受賞を逃しました。
今回の映画祭では、日本映画関連のイベントは目白押しでした。上映された日本映画の数は、昨年の28作品を大きく上回って約40作品に上りました。中には、「日本映画週間」で上映された6作品のほか、コメディ映画の名監督・三谷幸喜監督の6作品、カンヌ映画祭の受賞監督・是枝裕和監督の8作品もそれぞれスペシャル上映されていました。
また、「日本映画週間」開幕を祝って、在中国日本大使館やNPO法人日中映画祭実行委員会が主催するレセプションパーティーでは、中国の大手動画サイト「優酷」との共同企画によるラウンドテーブルが行われました。今週の番組では、その様子をピックアップしてご紹介します。ミン亦氷アナが取材した三谷幸喜監督のインタビューや、中日各界の映画交流に寄せた思いも合わせてお届けします。
2時間目 第12回「アート北京」を振り返る~金島隆弘さんに聞く
今回のゲストは、北京最大のアートフェアである「アート北京」でアートディレクターを務める金島隆弘さんです。
4月29日~5月2日まで、北京農業展覧館で第12回「アート北京」が開かれました。多くの日本のギャラリーも含め、15の国と地域から160社余りのギャラリーや関連団体が出展していました。
コンセプトは「ローカルからアジア全体を見る」。現代美術、古典、デザイン、パブリックアートという4つの部分からなり、展示面積が2万5千平方メートルありました。
主催者側の発表によりますと、今回のアートフェアでは成約件数が2000点余りに上り、うち、現代アート館に出展した105団体の9割に成約があり、デザイン館に出展した50社余りの会社はすべて売り上げを残すことができたということです。4日間の開催期間中、延べ10万人の来場者を引き付け、入場料収入が150万元に達したそうです。
これまでの12年間にわたって、毎年欠かさずに開催してきた「アート北京」は、今では北京のみならず、中国のアート市場を観察する上での重要なバロメーターにもなっています。
閉幕した今年のフェアをどう振り返り、総括するのか、去年に続いて、今年もアートディレクターとして「アート北京」にかかわった金島隆弘さんにインタビューしました。
【プロフィール】
金島隆弘(かねしま・たかひろ)さん
「アート北京」アートディレクター
1977年、東京都生まれ。
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了、ノキア社、株式会社東芝での勤務を経て、2005年より北京にて現代美術の仕事に携わる。東アジアにおける現代美術のリサーチプロジェクト、作家の作品制作支援、交流事業等を手がける。東京画廊+BTAPの北京スペースの運営、ART iT東アジア地区プロデューサー、アートフェア東京エグゼクティブ・ディレクターを経て現職。
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