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4月11日 火曜日

2017-04-11 20:46:54     cri    

 1時間目  2017年不眠症地図で見る中国人の睡眠、中国現代文学の散歩道~李敬澤「趙氏孤児」(5-4)

 担当:王小燕、斉鵬

 北京では桜に次いで、今は海棠が満開です。ピンク色の花が新芽の緑に映えて、見る人の目を楽しませてくれています。

 「旬の話題」では先日、ネットで発表された「2017年中国人不眠症地図」を取り上げます。中国人の8割が睡眠障害に悩まされている?!詳しくは番組をお聞きください。

 後半は「中国現代文学の散歩道」、中国文学の翻訳誌『新しい中国文学 灯火』雑誌社の後援により実現した企画です。李敬澤著、水野衛子翻訳の小説「趙氏孤児」の最終回をご紹介します。

 ★第5部「すごい男」~その4

 小説『趙氏孤児』の最終回。これまでの事件の経緯を踏まえた上、作者は分析する。「問題は我々が必要とするのが多少なりともマシな世界なのか、それともどうしようもない世界で聖人ぶるのかということだ」「事態の危険性は我々が実は自分たちの内心に何を隠しているか、それが我々をどこに導くかを知らない点である。私たちは手段がいかなる場所で政党な目的に浸食され、破壊されるかを知らない。人はいばらの道を歩み続け、彼岸ははるか彼方にあり、足元は真っ暗闇なのである」。

 ★今回の固有名詞

 金庸(ジンヨン):有名な武侠小説(武術に長け、義理を重んじる人々を主人公とした小説)作家。

 程嬰(ていえい)と公孫杵臼(こうそんしょきゅう):趙盾(ちょうとん)の孫・趙武を救った恩人。

 屠岸賈(とがんこ): 晋の国の大臣であり、敵対する晋の一大勢力趙氏を滅ぼす手前まで追い込みながらも、密かに助けられ、無事育った趙家の生き残り「趙武」の反撃を受けて滅ぶ。

 2時間目 北京だから見える風景(シーン)~脚本家・向井康介さんに聞く

  聞き手:王小燕

 北京で3年あまり滞在し、創作活動をしてきた日本人脚本家の向井康介さんがゲストです。

 向井さんが脚本を手がけた作品には、中国で多くのファンを獲得したドラマ「深夜食堂」や、AKB48を卒業した前田敦子さん主演の映画「もらとりあむタマ子(2013年)」などがあります。

 こんな向井さんは、昨年末までに3年間も北京の下町で暮らしていました。本帰国する前に向井さんに北京での暮らし、向井さんの目に映った中国の映画シーンなどについてインタビューしました。

 【プロフィール】

 向井康介(むかい こうすけ)さん

 脚本家

 1977年徳島県出身。

 大阪芸術大学在学中に山下敦弘さんと知り合い、二人で共同で脚本を書き始める。照明や編集でも経験を積まれたが、2004年から単独での脚本創作に専念。

 2014年 日本文化庁新進芸術家海外研修制度で北京で一年間留学。それをきっかけに、2016年末までに北京を拠点に創作活動。

 主な受賞歴

 1999年 照明・編集を兼任した映画「どんてん生活」はゆうばり国際ファンタスティック映画祭の オフシアター部門にてグランプリ受賞

 2007年 映画「松ヶ根乱射事件(まつがね らんしゃじけん)」でシナリオ作家協会主催の第10 回菊島隆三(きくしま りゅうぞう)賞受賞。

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