このほど、北京で三回目の「中国で最も影響力のある資産リスト」が発表されました。それによりますと、張瑞敏氏とその率いる中国本土の総合電器メーカー・海爾(ハイアール)がそれぞれ「最も影響力のある資産家」と「最も影響力のある企業」の上位に位置づけられました。
張瑞敏氏は1949年、山東省の生まれ。1984年、青島市家電公司の副総経理から青島冷蔵庫総工場(ハイアールの前身)の工場長に任命。当時、147万元の経常赤字を計上していたこの工場は、張氏の「ブランド戦略」と厳格な品質管理の下で、一躍、中国随一の総合家電メーカーに成長。現在、ハイアールは世界で15の工業団地、22の海外貿易会社、30の製造拠点、18の研究開発センターを有するほか、世界100余りの国で58800箇所の販売拠点を持っており、年平均の成長速度は60%に達しています。中国の国産家電市場でのシェアが25.5%を占めるリーディングカンパニーでもあります。
張氏は企業管理において、中国の伝統文化の粋と西側の近代的な管理方法とを融合させ、「日事日畢、日清日高」(すべての従業員は毎日、そのすべての仕事をしっかり管理し、片付けること)をキーワードにするOEC管理法(Over all every control and clear)を生み出し、中国色が豊かで、競争力に満ちたユニークなハイアール文化を作り出しました。ハイアールの成功で、張氏は世界から「中国の企業英雄」と称えられ、1998年以降、張氏はハーバード大学、スイスのIMD(経営開発国際研究所)、コロンビア大学などの世界の名門大学で、相次いで講演を行いました。
2003年8月号のアメリカ『フォーチュン』誌は、「米国及び米以外の世界で最も優れたビジネス・リーダー25人」のリストで、張氏を19位にランクしていました。張氏の目標は「ハイアールを全世界の人々に愛用される世界ブランドにする」ことです。(Yan)
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