1970年12月、福建省晋江市陳シュク(「土」に「粛」を書き合わせる字)鎮の生まれ、ホイ族。16歳から北京で靴の小売をはじめる。93年、故郷の晋江市陳シュクに戻り、家族経営の運動靴加工工場を開設。最初は主として、海外からの委託加工を請け負っていたが、後に、国内市場向けに自社ブランド・「安踏」を発売。1998年までに、全国での専売店数は2000店舗以上に。1999年から、安踏集団の総経理に就任。会社のイメージキャラクターに世界チャンピオンの中国人選手を起用したり、様々なスポーツイベントの冠協賛を行ったりして、知名度を急速にアップさせる。
過去5年連続して、中国国内の運動靴市場でNO1のシェアーを保ち続け、年間利益は10億元を超えている。安踏の成功により、陳シュク鎮は運動靴産業を中心とした町に変貌。現在、この町で製造される運動靴は年間5億足に達し、中国の半分、世界の4割の生産量を占めている。
運動靴とスポーツ用品分野で、外国ブランドが中国国内市場の大部分を占める構図を破り、8万人に雇用チャンスを提供。マーケティングの充実に力を入れ、「安踏」ブランドは国内のみならず、欧州や、東南アジアなどにも販売されている。
イノベーションを重要視し、中国初の運動科学実験室を立ち上げ、40項目余りの国家レベルの特許を獲得。海外において、「Made in China」を「Create in China」に転換させることに成功。社会貢献活動にも熱心で、スポーツ、文化とその他の社会公益活動に巨額の資金を投入。2006年に、第17回「中国十大傑出青年」のほか、全国各民族青年団結優秀賞、全国十大ブランドの英才、福建省優秀企業家などの名誉称号を受賞。(翻訳、整理:王小燕)
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